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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

斬鉄剣を作る男 ~北欧~

2020年07月16日 | open

H. Roselli


私が自分で打ったナイフの斬鉄試験で
やるようなことをしている。私の場合、
更に垂直十字合わせで上からバトニング
をやる。


ヘイモ・ロセリッ。実用的北欧ナイフの
実力者。

鋼と熱の関係を知っているから斬鉄剣
の製作を実現できる。
彼はジャーマン・スティール社から
高炭素鋼の金塊のようなインゴットを
購入し、それを自ら機械での圧延鍛造
によってブレード材の原材を作っている。



なかなかいいね。


こういう刃物が信頼できる。
ロセリッのナイフは計測で
ロックウェル68
出ているようだが、ただ硬い
だけでは
ダメで、刃物全体に粘りが無くては絶対
に斬鉄は
できない。
温度を上げすぎてバカ鉄にしないことだ。
鍛造もそうだが、焼き入れも
変態点を
超えたあたりでの焼き入れを
行なう。
焼き入れ冷却液にも秘密があるが、
重要な
事は再輝点と
下降変態点の存在を明確に
認知し、その瞬間を感知できる事
だ。

実に美しい。これが実力を備えた虚飾の
ない本物の美だ。


Roselli Knives

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