


映画『道頓堀川』(1982)ロケ他
で、ここが特定できない。
大通りを政夫(佐藤浩市)が駆け抜
けて、橋を渡って支流のほとりに
あるさとみのアパート。
この角の洋服縫製工房ももう無い。
再開発が行なわれて地形が全く変
わったのだろうと思う。
現在の地図から水路の配置等を
辿ってみても、該当する場所が
大阪市内全域において存在しな
いからだ。
歩道橋の所の安田生命のビルも
今は別場所に移転している模様。、
信号の角のカメラ屋も。
大再開発で道が拡幅されて、周
辺建物は立ち退きになったので
はなかろうか。
東京アメ横のように、80年近く
状態が同じ特殊な場所ならとも
かく、東京や大阪は都市計画で
どんどん道割りと景観が変化す
る。
東京では特に山手線外側西地区
の変化が著しい。
最近、ようやく六本木や虎ノ門
や新橋、品川周辺が大開発で変
貌した。
何年か前までは東京は戦後のま
まだった。
それが70年代中期に新宿大開発
で新宿副都心の超高層ビルが登
場し、さらに湾岸地区再開発で
臨海副都心が登場した。
横浜の場合は陸(おか)部分の開発
が困難な為、湾岸地区の一大開
発が為されて21世紀を迎えた。
ただ、21世紀も、もう20年以上
が過ぎた。
大阪の場合、戦後昭和の東京の
ように堀を埋める事が繰り返さ
れて、街の景観が常に変わった。
東京のほうが古い景観を残す都
市だった。
阿部野橋あたりは80年代とまる
で違うもの。天王寺周辺も。
通天閣の周辺あたりは東京アメ
横に街も似ていてあまり変わら
ないのだが。
そういえば、昭和時代にこれで
もかと建設された歩道橋が今ど
んどん撤去されている。
トップ画像にあるような歩道橋。
極めて個人的な事だが、私は歩
道橋が好きだ。
映画やドラマでも、かつては必
ず走るシーンやゆっくりと歩く
シーンで歩道橋が出て来た。
そして、かつて70年代、80年代
には、私は歩道橋で待ち合わせ
るのが好きだった。新宿アルタ
前なんてぜってー嫌、みたいな。
歩道橋の上で待ち合わせると、
待ち合わせで行き違う事は無い。
時々いるんだよ。
駅の北口ね、とか約したのに、
中央口で待ってたりするのが(笑
今は携帯電話があるので、そう
した行き違いはあまりなくなっ
たのだが、今でも待ち合わせ場
所を間違う人はいる。
それと、歩道橋の上から街を
眺めるのが結構好きだ。
歩道とは少し景色が異なる。
切り取った絵のような風景が
歩道橋の上からは広がる。
マイタウン新宿。

