
映画「ダーティハリー」シリーズ
では使用銃についてハリーが何度
か言う台詞がある。
それは「.357マグナムも悪くな
いが、こいつのほうが反動が少
ない」というものだ。
これは、弾薬についてのみ見る
ならば確実にキックは.44マグの
ほうがあるのだが、銃が超重たい
ためにM29は体感反動が軽減され
ているのだろうと思える。
なんせ約1.4キロあるハンドガン
なのだから。通常の日本刀より
重たいよ(笑

拳銃は口径だけで反動の度合い
は語れない。
例えば、オートで9ミリ弾は手元
にビシッと来る反動だが、.45
ACPのガバなどはドーンと上に
上がって逃げる感覚の反動だ。
どっちがどう?となると、実は
9ミリパラピストルよりもガバの
ほうが撃ちやすい。
ただし、パッパッパッという連射
はガバでは訓練を積まないと難し
い。
1972年浅間山荘での銃撃戦では、
突入機動隊員はコルトガバメント
が空になってホールドオープンし
ているのに小便もらしながら叫ん
で銃だけをバリケードから出して
つきつけていた。中る訳無い。
5メートル程での激しい室内銃撃
戦だったが。
攻め手側の総指揮官の佐々の書
いた警察官をヒーロー視する物
などは嘘まみれで、裁判記録で
は詳細に事実が明らかになって
いる。冷静な連合赤軍兵士に対
し、機動隊員は泣き喚いていた。
映画等の映像物は嘘まみれだ。
「機動隊員が泣きワメく?」と
信じない人もいるかも知れない
が、実際にそれはある。
戦闘部隊に白兵戦で選抜機動隊
の精鋭中隊が壊滅状態にされて、
一名の機動隊員が戦闘部隊員に
格闘戦で完全制圧されて地面に
崩れ落ちた後、そこに真上から
頭に触発式火炎瓶を投げてとど
めを刺そうとして、戦闘部隊の
小隊指揮官に「殺すな!」と腕
をつかまれて止められた時、泣
き喚きながらゴキブリのように
這って林の中に逃げて行ったり、
とか。
現実に、ある。
一方、死を覚悟しての戦闘部隊
は一切泣いたり喚いたりしない。
戦闘中も極めて冷静だ。
農道を歩いていた学生を拉致し
て林の中に引きずり込んで集団
で前歯全損、内臓破裂寸前の半
殺しの暴行を繰り返していた機
動隊員たちがその時にヘラヘラ
全員が笑っているような事は、
反権力戦闘部隊の戦士にはない。
戦闘部隊は、全員、能面のように
無表情で冷静に戦闘を遂行した。
だが、ダーティハリーは初作が
52年前、最終作も35年前の作
だ。
世の中、状況は変わっている。
日本もアメリカも。
今は、タバコを吸うだけで極悪
人かのように扱われる世の中に
なった。
真の極悪人たちによって。