渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

チョークの置き方(追記再掲)

2022年06月03日 | open



フィリピン人のビリヤード選手は
腕の如何は関係なく、チョークの
塗面を下にしてテーブルのレール
に置く事をよくやる。
そのため、レールがチョークまみれ
になり、手が非常に汚れる。
その汚れた手でラシャの上でレスト
を組むのでラシャの布も汚れまくる。
結果、ラシャ上で滑る部分と汚れで
摩擦抵抗が大きくなる部分が点在し、
テーブルコンディションがどんどん
トリッキーとなり悪い状態になる。
プレーヤーがそうした状態を作る。

一方、欧米および日本・韓国・台湾
の選手はチョークの塗り面は上に
して、チョークのラッピングコート
部分を下にしてテーブルに置く。
飲みかけのコップをさかさまにして
テーブルに置くような事はしない。






アメリカ人選手でも時々チョーク塗り
を下にして置くこともあるが、それ
間違えた動作のようであり、暫く
してチョークを使うときには塗り面
上に置きなおしたりしている。
また、大昔のプレーでは米国でも

塗り面を下にするシーンもあるが、
良くないことは良くない。
たとえ世界チャンピオンでも、宜しく
ない事は宜しくない。


チョークの置き方に規則は無いが、
テーブルマナーとしての問題かと
思う。
いくら玉入れが上手な世界チャンピ
オンであろうとも、テーブル汚しの
習慣は世界的作法としてはやめた
ほうがいい。
フィリピンなどの習慣で欧米では
考えられない程のテーブルマナー
の不存在が挙げられる。
鉄道線路上や路上不法占拠で屋外
テーブルでバクチ玉をやるのが
ごく当たり前の国がフィリピンで
あるので、作法も礼儀もあったもの
ではない。
手につけるパウダーをそのまま
テーブルのレール上にドバッと
盛り塩のように置いてそれに手を
べったり着けて玉突きをする。
台上のクロス(ラシャ)などは
すぐにドロドロのデロデロにな
る。

フィリピン出身選手は、その本国
でのバクチ習慣を世界大会にまで
も持ち込む。
要するに、玉入れが上手いだけで、
世界的なビリヤード参加選手と
しての何たるかについては無頓着
なケースがプールプレーヤーには
多くみられるケースもある。残念
ながら事実だ。

その一つの象徴的な件が、台を汚す
事について何も感じないチョークの
置き方に現れている。

プライベートにおいても、フィリピン
人玉突き者は非常にマナーが悪い。
来日しても非公式戦では相手が撞く
前にポケットの所に
わざと立ったり、
チョーク粉を
穴前にわざと落とし
たり、台に
腰掛けたりする。これは
実体験した。

フィリピンではそうした事は普通
なのだろうが、フィリピン以外の
世界では通用しない。
エフレンさんは個人的には人柄も
良くマナーも悪くはないが、有名
選手であっても最低マナーの者も
何人かいる。


アメリカでも偽物ミネソタファッツ
ルドルフ・ワンデロン(1913-1996)
がいた。
スポーツマンではないバクチ
打ちなので、マナーなどは最悪だった。

映画『ハスラー』(1961)公開以降
に勝手に
あれは自分がモデルだと
名乗り出
したニューヨークのペテン
師。

それまではNYファッツと名乗ってい
たが、映画が人気が出るやニック
ネームをミネソタファッツに変更
してそれをネタに金稼ぎをし始めた。
『ハスラー』原作者のウォルター・
テビスは生涯この男が言うのは事実
無根であると主張し続けた。
また、キャラクタは映画のファッツ
とはまるで別物で、口汚い言葉を
吐き、素行も悪い目立ちたがり屋の
バクチ打ち興行行商人だった。

一度も公式大会では成績を残して
いないが、世界チャンピオンだった
ウイリー・モスコー二(1913-1993)
を終生勝手に
ライバル視して悪口
雑言の限りを
尽くした。そして
エキジビションで
ウィリーと対戦
カードを興行師に
組ませて対戦する
が、ワンデロンは負け続ける。

その試合中でも口汚い放送禁止
用語でわめき散らし、会場の観客
に喧嘩を吹っかけて「文句あるなら
金を賭けてみろ。俺はこんなに
持っている」と札束をちらつかせ
声高にわめき続ける。

途中ウィリーが試合中だと止めに
入ってもお構いなしで罵詈雑言を
やめない。ウィリーが撞く番に
なっても台の周りをうろうろする。
日本語のウィキは「ミネソタファ
ッツ」について『映画ハスラー』の
項で誤った記載が
されており、映画
『ハスラー』は
ワンデロンがミネ
ソタファッツの
モデルであるかの
ように書いて
いるが、それはワン
デロンが
勝手に言い出してそれを
ネタに
金になるからと触れ回った
事実
に踊らされているのであり、
誤認による誤記だ。

英語版ではワンデロンについては
事実関係が記載されて
いる。
『ハスラー』原作者は死ぬまで
ワンデロンはミネソタファッツ
とは無関係と主張し続けた。
だが、捏造でっち上げの嘘が
事実であるか
のように世間では
誤認が定着してしま
った。
言ったもん勝ちの卑劣な言動が

まかり通っている。
また、あまりの個人的な誹謗中傷
によってウィリー・モスコー二ら
は裁判まで提訴していたし、ウィ
リーの妻は終生ワンデロンを嫌い
抜いていた。徹底的にただ口汚く
わめきちらして他者をずっと誹謗
中傷し続ける男だったからだ。
そしてそれをネタに金を集める。

しかし、アメリカは興行師の金主
が仕切る国なので、ワンデロンが
どのような形であれプールを広く
人々に知らし広めたとして
殿堂入り
させてしまっている。

試合中のスポーツマンとしての
マナー違反として、相手が撞く
際に言葉を発する事が挙げられる。
これはルールブックにも記載され
ている禁止事項だ。
世界チャンピオンになった米国の
アール・ストリックランドも国際
大会の試合中に、彼の癖の独り言
をずっと言い続けていたため、
審判から「黙ってください。でな
いと退場です」と何度か注意され
ている。
国際大会ではルール上、スポーツ
マンシップにもとる行為は即退場
(その試合だけでなく大会参加
そのものが禁止。会場から叩き
出される)という規則になっている。
プレーでは、玉を入れる気がなく
わざと別玉をセーフティ以外で撞い
たりしたら即
退場。穴前残りの
9番や10番の点玉を途中でわざと

撞いて落としてフットに戻させ
たりする行為は即退場案件となる。
だが、スポーツマンではないニセ
ファッツのワンデロンはそうした
類の行為を平気でやっているのが
映像
記録にも残されている。
非常に態度が悪質だ。

つまり、ルールも何も無視する
バクチ打ちなのか、スポーツ選手
であるのか、の違いだ。

贋物ファッツの態度は以下の試合を
見てもらえばよく分かるかと。
映画『ハスラー』の中でのミネソタ
ファッツ(ジャッキー・グレースン)
のキャラクタは知的で物静かな紳士
であり、かつ、撞球の腕は抜群だ
った。人的資質のキャラからして
別物であるの
に、ただデブだから
とあれは俺を
勝手に映画に使った
と勝手に言い
出して名前まで変えて
小銭稼ぎを
するようになったのが
ワンデロン
だった。

ナインボールではブレイクナイン

無し、フロックは認めないコール
ショットルールで対戦している。
また、この番組は両者の主張を

公正に収録している。
Minnesota Fats vs Willie Mosconi 
Legendary Match




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