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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ディーラーカタログ

2022年11月29日 | open



大手ディーラーさんから総合カタ
ログが送られて来た。
上質紙の分厚いカタログ。

かなり良い内容。
これ、編集した人(プロの編集者)
はかなりできる人だ。
ウェブサイトはとても見辛く、
使いにくい物に最近なったが、
カタログはかなり良い。








ショーンについて高評価だ。


ただ、今は1980年代の半額以下
になっている。時代的レートの
差か。15万円あればショーンが
買える。そういう時代になった。
私の1983年ランデ作は80年代で
30万円だった。

それを考えると、今の現行のカス
タムキューの暴騰は法外な相場に
なっていると感じる。
80年代に40万円で買えたキュー
は、作者にもよるが今は180万円
程になっている。TADなどはもろ
にそれだ。
50万円だったザンボッティは700
万円〜1500万円。
100万円だったバラブシュカは
1500万円以上からの相場になっ
ている。
ザンボがまるで清麿のように急に
高騰している。
サウスウエストは台湾では神器の
ように崇めたてられ、国の代表
選手には国家からサウスウエスト
作が贈られるという。
性能の良いキューだ。
だが、ジェリー・フランクリン
とそれ以外のサウスではまるで
別物。その差異は撞けば分かる。
ジェリー死亡後のサウスのメー
カーキューを果たしてサウスウ
エストと呼べるのかどうか、私
は疑問だ。ジェリーのキューが
良すぎて。
その後のサウスは良い事は良い
が、ジェリーのような突き抜け
た良さは無い。
これはTADやザンボッティにも
いえているかどうかは、さて。
工作に関しては、TADジュニア
は父をも凌ぐ精巧さを見せてい
る。ザンボッティは、バリーは
父ガスには遥かに及ばない。
はっきし言うとヘタクソ。
だが、新作は700万円だ。
年間数本しか作らない。
上手くなる要素が無い。
だが、700万円。
何だか、勘違いした日本刀の現
代刀作家さんのようだ。
本ハギをピシッと隙間なく合わ
せられるようになってから落ち
着いてほしいと思う。達観した
ような目線は早いだろうに、と。
バリー・ザンボッティよりも
精巧に作れる日本人ビルダーは
何人もいる。
だが、達観して本数を作らなく
なったので、バリーはそこまで
だろう。一生、ハギをパタリと
合わせる事が出来ないまま終わ
る。偉大な父の名跡のみを食い
潰して。

金額で性能や付加価値は計れない
が、目安としては、30万円程の
キューだと間違いない物を手に
する事ができる。
日本刀に比べたら激安だ。
刀はどうしても新作刀でも時代
刀でも、最低80-100万円あたり
から、となるのが相場だ。
鑑賞専門の鋼のオブジェの現代刀
200万円以上、人間国宝の作で
600万円程する。
武用実用刀で100万円前後から。
自動車やオートバイよりは遥か
に刀は安い。

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