渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ボディラングェッヂ

2021年03月07日 | open


言葉を話せない犬は、仕草で人間に意思
を伝えようとする。
こいつ、なんか言いたがってる。
多分、「腹減った。なんか食わせろ」だ(笑

猫の場合、仕草よりも猫語で話しかけて
くる。犬より猫のほうがよく喋る。
あいにく、よく分からない。
この黒猫は、トイレの用が済んだら、必ず
声をかけてくる。「終わったよー」とでも
言ってるつもりなのだろう。
それと、他にもいろいろ猫語で話しかけて
来る。
声色は全部違うので、多分猫語なのだろ
う。人間のように単語を並べる訳でもない
と思うだろうが、案外そうではないかも。
鳥でさえ、グループでの意思伝達の鳴き声
があることが近年確認されている。

うちの犬の場合、人間が話す言語で単語
を二つ並べて言うと、簡単な事なら理解
する。「〇〇どこ?」と訊くと、その〇〇
を探す。「△△行く」と言うと、誰が行く
のか理解を示す。
一番面白いのが、これは躾けた訳でも訓練
した訳でもないのに、見て理解して識別し
て選択する、と言うことをやる例だ。
クッキーを割って両手に持ち、片方を私の
物と言い、片方を犬の名を言って目視させ
る。犬はじっと黙って見て集中している。
そして、左右の手を交差させたり、位置を
変えてから犬の名前と「どっち?」と訊く
と、ほぼ100%自分の名で最初に指示して
いたクッキーを選ぶ。
どっち?だけだと動かない。名前とどっち
のセットで初めて選び始めようとする。
一切訓練していない。
「おかあさん、帰って来た?」と訊くと
バッ!と立ち上がり、玄関のほうを確認
する。「おかあさん」や「帰って来た?」
だけでは「そのあと何?」みたいに見て
いるだけで行動としては反応しない。
二つの単語の組み合わせで何がどうかを
理解する。
こういうことはあるようだ。
以前の上司の家の犬もそうで、「新聞、
持って来て」と言うと新聞を玄関に取り
に行く。「新聞」だけでも「持って来て」
だけでも取りには行かない。
ただ、「あれ」とか「それ」では解って
いない。固有名詞で特定すると理解する。

うちの犬には禁句がある。
「さ〜て」は禁句。
「さて、そろそろ行くかな」とか「さて、
出るか」と言ってから人間が行動する事
を見て覚えたらしく、「さて」の一言を
口にすると飛び起きて「俺も連れて行け」
と興奮しまくる。あるいは、食事でもする
のかと台所と人間を交互に何度も見て、
こちらの動きを観察しはじめる。人間が
立ちあがろうものなら、ウオオウと犬語
で言いながら、俺も俺もとなる。
毎回外に連れて行けないし、食い物を与え
る訳にも行かないので、ダメダーメと言い
聞かせるが、その時には結構落胆した表情
を見せる。

猫でよくいわれている事で不思議に思うの
が、猫は毛色により性質が異なるという
事だ。
全種類で一番人懐っこいのが黒猫といわ
れているが、実際のところ、うちの黒猫
と親戚の家の黒猫も異様な程に人懐っこ
い。当てはまる。他の毛色の飼い猫と
比較しても明らかに性質が穏やかで人馴れ
している。育て方は同じだ。個体差があ
る。個性だろうが、毛色による系統性も
みられる。
それと、うちの猫はなんだかよく喋る。
いろんな声色で、明らかに意思を伝えよ
うとしている。
そして、うちの猫はどの歴代の猫も名前
を呼ぶと声で返事をする。

おもしろいすね、生き物というのは。
地球上で一番話が通じないのが人間同士
かもよ。同じ国の人間同士でも。

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