ブローニングM1910(1910年/明治43年)
ブローニングのナイフは多く所持して
いて室内デスクワークや野外フィールド
でそれぞれの個体を使い倒している。
現代銃のブローバック機構を完成させた
のはジョン・モーゼス・ブローニング
(1855~1926)だ。近代銃の神様とも
呼ばれている。
その彼の考案したシステムを採用した
初期の銃で、ベルギーのFN社が製造した
ピストル(半自動拳銃のこと)がある。
それがブローニングM1910だ。
FN社のM1910とコルト社のM1911は
まさにジョン・ブローニングのレガシー
ともいえる。
それと同時に、M1910とM1911は
人類史の中での遺産といえるだろう。
私は個人的に一番好きなオートピストル
は1930年代に登場したコルト.22口径
ウッズマンだが、FNブローニング1910
もかなり好きだ。
なんせ、一番最初に買ったオートの
モデルガンはFNブローニングM1911
だった。
現在その個体は金色に塗装して銃身
を完全閉塞してある(涙)。
まだブローバックのモデルガンが
地球上には存在していない時代の
「黒い金属製」のモデルガンだった。
その後、71年規制後のMGCとCMC
のブローニングM1911を持っている。
CMCのはブローバック方式だがよく
作動しなかった。ジャミングモデル。
その何年も後にマルシンから出た
MGキャップ仕様のM1911は快調な
作動で実に面白かった。
友人が所望したのでその個体は
進呈した。あれは快調すぎでかなり
楽しめた。作動の正確さはMGCの
ウッズマンと並ぶほどだった。
MGCウッズマンは、ほぼジャムが
皆無だった。
仮に、米国在住で拳銃所持が可能
な州に住んでいるとしたら、FN社の
M1910は確実に所有することだろう。
ただ、ビンテージガンの類なので
かなり高額なのだが。
このベルギーFN社のブローニング
M1910は、明治43年の銃であると
いうのに、多くの映画や劇画や
アニメに登場する。
そして、現実世界でも、旧日本軍
の将校の携帯拳銃(自弁)として
も使用された。
また、軍隊や警察のみならず、内地
から外地へ移動する国民たちが
銃砲店で購入したりした人気銃
でもあった。
戦後も日本警察でも採用し、警視庁
丸ノ内署のマル暴担当の私服刑事
などは.32口径のブローニングを
携帯していた。
ブローニングM1910。
非常に小型ながら頼れる頼もしい
やつだ。みためはとてもベビー
フェイスなのだが。
銃弾の雷管を叩くファイアリング
ピンを叩くハンマーは存在しない。
ファイアリングピンをそのまま直
に後方ロックして引き放つ仕組み
だ。
このストライカー方式は銃本体に
露出部分を設けないので抜き差し
がしやすく、古くから私服刑事等
に多く用いられてきたのだろう。
この銃、かわいいす。