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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

季節の中で

2025年04月01日 | open



もうすぐチューリップが咲
く時期が来る。
今、東京の桜は満開だ。
だが、東京はじめ東日本と
中部は記録的な寒さだ。
松本などは降雪もあった。
桜の季節に雪。
♪季節外れの雪が降ってる
という風景。
西日本広島も、きのうきょ
うはとても寒い。

雪の記憶としては、小3の
時の
1969年4月17日が心に
深く刻まれている。

教室の窓を観ていた女の子
が声をあげた。普段黒いラ
ンドセルの髪の長い女の子。

外を見ると雪が降り始めて
いた。4月の雪だ。

クラスがざわついた。
神奈川県藤沢の湘南電車
線路沿いの小学校での事だ
った。

古い木造校舎の一番東奥の
1階の教
室。
雪はさらさらと降っていた。
季節の中で、4月の季節外れ
の雪の記憶は、その1969年
の4月
17日が鮮烈だった。
なので、中学生になってか
ぐや姫のアルバムで「なご
り雪」を初めて聴いた時、
浮かんだ光景は東京での雪
ではなく、湘南の教室から
見た雪だった。

人の記憶は残る。
人の中から記憶が消えて行く
のは、とても哀しい。
愛した人の記憶が人の心から
消えて行くのならば、それは
なおさら。

 

 

 

 


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