渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

切らせて行く。切って行く。

2022年09月20日 | open




ポケットビリヤードでは、どうして

も押し回しや弾き横出しができない
配置が回って来る事がある。
押し玉にしても、割れる玉、割れな
い玉のどちらでも邪魔玉が進路を
塞いでいる時とか。
そういう時は、玉筋があるならば、
ロングドローだろうと戻して
出し
たりする。

この図のような玉筋は、単に入れ
=シュート
力のみがあってもでき
ない。

正確な押しや引きというビリヤード
基本的な球種を持っていないと
出せ
ない。

先週の研究会でも、この配置で回って
来たので、この図のようにドローの
ワンショコ(ワンクッション)で
ネクストに出した。
次はパタパタで7があった付近に出し
て、8-9と取り切り。
シャフトはノーマルソリッドシャフト。


「切れ味」は絶対に必要だ。
転がし玉で的玉を入れるだけのビリ
ヤードでは壁が出来る。
キュー切れは絶対に身に着けていた
ほうがいい。
キューが切れる人はキューを切ら
さない玉も撞けるが、キュー切れ
が無い人はキュー切れ無しの凡玉
しか撞けず、結果として手玉を自
在に動かせないので、当然、守備
範囲も狭くなれば、攻撃の技術領
域も狭くなる。
キュンキュンとキュー切れが出せる
キュー操作は身に着けていたほうが
良い。
それは「玉を撞く」事をしないと
実現できない。
コンと先玉に手玉を当てて転がし
てシュートインさせているだけ
だと、その突っつき方しかでき
なくなる。
撞球は、「球を撞く」。
転がすのではなく、撞いたほうが
何かといい。
シュートインしたかしないかのみ
に目と心が捉われると、広い技法
が身に着かない。
トッププロたちが入れ外さないの
は、手玉を確実に出して行くから
だ。
それはキューを切らせたり、上下
左右と斜めのヒネリを多用して
手玉を自在に動かして次に出して
いるからだ。
それは「玉を撞く」事をしないと
実現できない。
力任せの引っ叩きではない。
鋭くキューを利かせて切って行く
のである。

このマイク・シーゲルのように。
彼のショットスタイルはスタン
ショット気味に見えるが、十分に
キューを利かせている。
このラックでは、途中手玉の出し
ミスもあったが、見事にリカバリー
している。
私が先週使ったキューは、この時
のシーゲルのキューと極めて近い
音がするキューだった。特に1番
を撞いた時の音に近似。


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