渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

バイク話

2024年04月12日 | open



居酒屋でバイク乗りの友人と
乗り方談義になっていて、私
が「ここでじんわりからパァ
ーンと」と、言った時に友人
が言葉を遮る。
「ちょっと待て。そこでなん
手の角度がセパハンになっ

んねん?」

と。
「え?だって、クリップオン
俺のデフォだから。今そう
いう
機種の二輪の乗り方の話して
んだから」
と答える。
すると「さよけ」と。

基本操作はどの二輪でも同じ
だが、機種によって乗り方の
細かい部分は異なる。
ブーツのソールにしても、ア
クロバティックライディング
やトライアルでは靴底が平ら
物がベストだが、高速度走行
前提のロードモデルでは絶対
に直立ヒールを持つ靴でない
と駄目、という現実があるよ
うに。

そのような常識の基準判断が
ずれるとなかなか話題におい
ても嚙み合わない事が多い。
2ストと4ストの乗り方は基本
的に異なる事も含めて。
どちらのマシンも右手がドン
ガバチョの馬鹿開けは✖とい
うのは共通していても、操作
の細部が異なる事もあるよう
に。

4ストなどはバックトルクを
利かせないように、ブリッピ
ングでのクラッチの繋ぎ方を
滑らすようにして繋ぐとか。
2ストも4ストもエンジンブレ
ーキなどはクランクが壊れる
ので高速度スポーツライディ
ングでは使わないが、バック
トルクリミッターが着いてい
ないモデルでは人的操作によ
りトルク逃がしをやらないと
キビキビとした峠やコース走
りではエンジンが壊れる。
タコ針はレッドゾーンダンシ
ングさせているのだから。
また、トラクションのかけ方
や挙動対処も2ストと4ストで
は異なって来る。全体的な
車重だけでなく決定的に部分
的な重量の差異から来る外力
が異なるからだ。

そういったレベルの話を対話
で成す際には、同レベルの知
見を有する者同士でないと話
にならない、というか会話も
対話も成立しない。
バイク話というのは居酒屋ネ
タとしても楽しいが、同等の
レベルの知見の持ち主同士で
ないと成立しない内実の会話
というものもあるにはある。
フリクションロスの軽減処理
と接地感の因果関係を実走行
の面から説明しての意見交換
等、そういうレベルの話とか
で。




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