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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

龍雲

2021年08月20日 | open

昨日の東京の雲龍。

ここは三原の南の竜王山。

峠のロードは白線の実線センターラ
インである。ここは全線白線実線の
「はみ出し禁止」道路だ。
どんな状況でもはみ出してはいけ
いという法規定。
道路の黄色の実線は「追い越しの
めのはみ出し禁止」であるが、但し
書きで、道路に駐車中、停車中の車
両がある場合にははみ出してもよい
法規定になってる。
白線破線は追い越しのためのはみ出し
OKの決まり。

三原には竜王山が二つある。
こちらは元々は平安時代の源平合戦
で屋島の戦いに敗れた平家の落武者
葉田(秦とも)氏が開いた。山頂には
葉田氏を祀る鎌倉時代創建の古い神
社もある。
北のふもとの現宗郷町に残る古い祭り
の「ちんこんかん」は、平清盛の霊を
鎮める平家踊りであるとの伝承も残さ
れていると1990年代の毎日新聞の地方
版の説明にあるとの事だ。
となると、「ちんこんかん」は鍛冶の
音色ではなく、「鎮魂歌」の訛りか。
片岡義男作の小説『彼のオートバイ.
彼女の島』に登場する岡山県白石島の
白石踊りも、平家の敗残武士たちの霊
を鎮める踊りだ。
三原の「南の竜王山」は地元の古老
たちは「はたの山」と呼んでいる。
また、田野浦ハタ(含登町)、和田ハタ、
須波ハタ(含沖浦町)、と地元では古く
には山の各ふもとの場所が呼ばれて
いたようだ。

竜王山みはらしラインは「葉田スカイ
ライン」とでもしたほうが歴史を感じ
て良かったようにも思える。
私などは「ドラゴンキング=ドラキ
ン」と呼んでいるが。
みはらしラインの開通のための開発
費は31億円。1991年に着手されたが、
毎年のような土砂災害により工事は
難航し中断再開が続いた。
みはらしラインは2018年に全線が
開通した。
北側に山の下まで下りられる旧道と
繋がっているので、頂上の特定区間
までの私有の観光道路ではなく「峠」
である。
箱根ターンパイクなどは「峠」とは
呼べない。私道の自動車用路だから
だ。
峠とは、A地点からB地点までに山越
えする往路の事であり、ゆえに必ず
には「頂点」がある。
「はたの山」のみはらしラインの場
合は、それは頂上駐車場にあたる。
その上のローカルTV局の電波塔が
ある展望台エリアは、峠の路線内に
は該当しない。

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