渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

アードベッグ・ウーガダール

2021年01月08日 | open
アードベッグ・ウーガダール。
今まで飲んだウイスキーのうちで最高だ。
スモーキーにして芳醇。例え用のない深
み。
 
バーボンのJTSブラウンを除けば、これが
今までの生涯で飲んだ中で一番うまい。
他のアードベッグも美味いが、これは別格
のように美味い。
この深い甘さとまろやかさはバーボン樽で
熟成された原酒をシェリー樽熟成の原酒で
ブレンドしたからだろうか。
凄い酒を作る人がいるもんだ。
感服至極に御座る。参った。
オリがあるので、ボトルをワインのように
2回ほど横にゆっくりと寝かせてからグラス
に注ぐようにしている。
 
それでも、私の中で一番はJTSだ。
何たって、好きすぎて、映画『ハスラー』
でニューマンが飲んでいたボトルを再現し
て作っちゃったくらいだ(笑)。


 
これ、東京の友人がやってるプールホール
で、しれっとポッケから出して玉撞きの
時に飲んだ際には、店で大ウケした。
ウケてた連中は、映画『ハスラー』の原語
セリフを40分あたりまで暗記してるよう
なやつらね。
まだDVDが無かった頃、俺がヒヤリングで
セリフをビデオから起こしたら、それを
みんなが暗記してた。多少の齟齬はあった
が、まあ、それなりのかなり忠実な出来
だった。1990年代の事だ。
まだ、インターネットもDVDもこの世に
無い。かろうじてビデオだ。字幕翻訳間
違ってるような。
もう、それまで、ビデオで『ハスラー』
は擦り切れる位観ていた。私だけでなく、
玉仲間もみんな観ていた。私などは、
正直なところ200回ではきかない。
 
で、このボトルを出した時がまた笑った。
店長はじめ、そこにいた連中で『ハス
ラー』のセリフで会話するのだ(笑)。
ごく自然な流れのノリで。
次に玉仲間と会う時がまた笑った。
キューケースを小脇に挟んで、カウンター
に行って「エニーテーボー?」と訊くの
だ。「ノーバー?」と続けて。
すると、店長がまたイケててやるのだ。
まるっきり『ハスラー』でのマクギア/
エイムスの
受付の男の台詞を英語でその
まま喋って。
そして、みんなでドワッハッハ!と笑う。
東京もん、なかなかちょいとイカしてる。

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映画と撞球とウイスキーと人間物語が
お好きな方は、お時間あればこちらを
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アホでつか?というようなちょっとマニ
アックな私的考察ですが。
 ↓

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