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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

馬曳け!奥出雲たたら場まで馳せるぞ!

2024年10月05日 | open
 


♪ちょいとそこらのつもりで
 乗って


♪いつの間にやら奥出雲






♪気が付きゃ芝生の真上でごろ寝


♪これじゃ体にいいわきゃ
 ないよ
 わかっちゃいるけど
 やめられね
 あ、スースースーダラダッタ
 すらすらすいすいすい~、と

スーダラ節/植木等

空が青かった。
この空が見られるならやめら
れね。


ちょっとそこらまでと思って
走り出して気づいたら奥出雲
だった。
たたらの土地。古代製鉄の山
の奥、奥出雲。
さらに進んで雲南(うんなん)
まで。

たたら場の跡。
日本刀の原料となる鋼を作
っていた奥出雲。
ケラ押しの直接製鋼法の和
式製鉄だ。

道の駅までもがたたら場の
高殿を模している。




お餅ついていた。


これがまためっちゃうまい。
「たなべさんちのきねつき
もち」だ。
思わずあんもちをおかわり
買いしたら、おねーさんも
「あら~」と言って笑って
た。
田部家は、ここらのたたら
場の村下(むらげ)だった
お家だ。たたらの村下とは
大工でいうところの棟梁の

ような役職。神聖な職でも
あり、数百年間、血脈で引
き継ぐ。ただし、采配指示
するだけの役ではなく、自

らも作業に参加して現場を
取り仕切る。餅つきも実は
民俗学的には和式製鉄と密

接に関係がある。


道の駅の名前が凄い。
「たたらば壱番地」という。






愛馬西のそよ風。
実によく走ってくれる。



家を出て三原市内で即満タン
給油したが、このままでは帰
りの燃料がなくなるので、三
刀屋(みとや)という土地で
ガソリンを補給した。
帰りは高速ではなく途中から
下道で。走りたい無名街道が
あるからだ。最高のロード。


この道は本当に最高なんだよ~。


数十キロにわたり信号ゼロ。
速度制限50km/h。
珠玉の秘密
のロードだ。
マイカーティスロード
と呼ん
でもいい。



てことで、昼ちょい前に家
を出て、
ほんとにそこらを
チョイ乗
りのつもりだった
が、気づ
いたら無料高速道
に乗って
奥出雲町から雲南
市まで駒
を進めていた。
たなべさんちのおもちを食
べて、三刀屋ま
で北上して
燃料を補給して
から、戻っ
た。

カーティスロードを走りた
いので、帰りは途中から高
速を下
りて快速最高ワイン
ディン
グを堪能した。
谷底をずっと走る数十キロ
の間信号のない50km/h規制
の快適ワインディング。
ダブルニッケル速度で膝を
擦るようなコーナーの連続だ。
革ツナギではなくジーンズだ
ったのでこすりたくないから
最大バンク時には膝を閉じて
擦らなかったけどさ(笑

こすって、


いてっ!と膝を上げる。
これは嫌だ。



とにかく西日本中国地方では
有数の
最高森林ワインディン
グロー
ドを走った。
緑の中を駆け抜ける。

山岳峠ではなく谷底系でほぼ
フラットに感じる程の緩やか
な下り。下りと思えない程の
緩やかな下りで数十キロを走
りながらどんどん標高が下が
ってい
いくというロード。
上下1車線で、
白線実戦と破線
のセンター
ライン。

昼前に出立して夕方帰還。
本日の走行距離、317.8km。
ほんとにチョイ乗り距離だ。
高速を使っているから、あち
こちでたっぷり休んでいろい
ろ食って、芝生にも寝っ転が
って真っ青な空を暫く眺めて、
そして帰りは奥出雲付近から
下道のワインディングをあえ
て数十キロ走り下って、再び
無料
高速で弾丸帰還。

最高の午後だった。
横浜市歌にある

♪むかし思えば とま屋の煙
 ちらりほらりと立てりしところ
というのはこういう風景だろう。




 

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