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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

Kawasaki Z1 転倒

2024年11月11日 | open

「Kawasaki Z1紅葉のいろは坂
に散る!
タンデム♡カップル


何故Zは転倒したのだろう。
何度見返しても、原因が不
明。
まるでオイルを踏んだ時の
ような転び方をしている。



原因が分からないのが一番
困る事例だ。
原因がつきとめられれば、
論理的な解決法が見つけら

れ、解決法の実行は次回か
ら対処ができる。

多くの事例を見聞きし、考
察する事で転倒防止の抽斗
を増やせる。
そうやって1985年秋から無
転倒を私は続けて来た。
厳密には、それ以前のある
時期から徹底的に自分のミス
を多角的に解析する事で、同
パターンの転倒を二度とし
いようになってきていた。
あくまで公道では。
サーキットでは、横からぶつ
けられてすっ飛んだ事もある
が、それは防げないとしても、
自己ミス転倒は極力避けるべ
くやはり解析をした。
ただし、コースではペースが
速いと転倒リスクも高くなる
のは仕方ない。
一方、公道では「絶対に」転
んでは
駄目だ。

動画を大画面最大ピクセルで
20回ほど繰り返して観たが、
どうしてもオイル痕かタイヤ
のスリップ痕で路面ミューが
極端に変化する部分に乗った
としか思えない。事実そうし
た路面状態の痕跡は走行動画
にも収まっている。
クリップ付近で全然向きが変

わってないのも気になる。






無理をしていない安定した
パーシャル定常円旋回中に
いきなり後輪が空転してバ
ランスを崩して後輪から転
倒している。
やはり、路面ミューの極度
の変化だろう。
オイルは即スッテンコロリ
ンとなるが、タイヤのスリ
ップ痕も路面ミューを一気
に軽減させてしまう悪さを
する。

また、真夏などで注意をし
ないといけないのが蛇。
バンク中に蛇やカエルを踏
むとまず転倒する。バナナ
の皮を踏んだようなものだ。

昔、あるレースで筑波の最
終で謎の転倒車続出で、し
ばらく時間を見合わせる事
があった。原因は最終コー
ナーイン側の防火用水池か
ら大量に発生したカエル。
踏んだら即転ぶ。
一般公道の真夏のヘビもそ
うで、進路は直角に踏まな
いと転ぶ。車がバンクして
いたら転ぶ。
落ち葉でも転びやすいが、
落ち葉より気を付けないと
ならないのが秋の栗殻だ。
これも踏み方によってはま
ず転ぶ。ゆっくり直立コー
ナリングならともかく。
この上の動画程度の順速旋
回(それでも規制速度はかな
りオーバーしているが)程度
でも、路面の急激な一挙的
ミュー変化だとほぼ転ぶ。
タイヤが冷えている時にバ
ンクさせ過ぎで後輪が空転
して転ぶのと同じような現
象が起きる。

今回の動画を見ていて、やは
りコーナーのRに沿った円旋
回は方向性の画一性という
点からも危険であり、また
旋回しきれなかった四輪車
が残すスリップ痕のライン上
を走る事は避けるべきだった
だろう、と私個人は感じる。

公道には公道の二輪専用の
ベストラインというものが
ある。
路面上のマンホールや黒色
部分を避けることは勿論だ
が、ライン取りにしても普通
にアウトインアウトにすれば
よいというものでもない。
「一番安全な帯のライン」を
選んで通るのが二輪では走行
の安全を担保する。
左側に寄って道のRに沿って
とか、センターラインと同じ
Rでバンク旋回などは一番
危ない。
センター付近は一方通行2車
線だろうと片側対面1車線だ
ろうと、何かしら余計な物
が散在しているケースが殆ど
だからだ。
もっと高度な高等技術として

は、旋回時にシャシとスイン
グアームをしならせて後輪を
外に出す事によりトラクショ
ンの急変によるドン突きを防
止して転倒せずに円滑に高速
度旋回走行する技
法があるが、
それはここでは
割愛する。

走行進路の一例を出そう。
ある九州の峠での流し走りの
時の動画。
阿蘇外輪山下り 2021夏
速度域は、前に四輪車がいて
詰まって減速定速巡行させた
時に
止まってるように見える
のが
この速度。



私と同じような速度の旋回で
あっ
ても、撮影車両は最後の
右でセンターに
寄り過ぎてス
リップして立て
直している。
運転が巧い人な
ので立て直し
ているが、下手
な人ならドガ
シャーンだろう。

また、いくら運転が巧くとも、
このセンター寄り過ぎのライ
ン取りは走路選択の凡ミスだ。
撮影車の前を走る私はプラプ
ラ遊び走りのフラフープのよ
うな走り方で走行ライ
ンを適
当に取っているかのように見

えるが、きちんと峠走りの鉄
則を考えて最適安全ラインを
通過するような走行進路を走
りながら前を見極めて進路選
している。
1985年秋以来、結構なペース
で峠を走ろうと街中を走ろう
と、またどんなにゆっくりの
スタンディングのような走行
であろうとも、一切転倒も接
触も事故がゼロな
私の走行実
績のカラクリはこ
こにある。
操作操縦だけでな
く「道の読
み」を深めるのだ。
道を読む事、見抜く事こそが

無転倒に繋がる。

阿蘇ツーリング ~ミルクロード~

ロードはどんなに速く走ろう
とも、決して「攻め」てはい
けない。
道路と調和するのだ。

独りよがりの一方的行動で
「攻め」などはしてはならな
い。
確実にロードは牙を剥く。
それをねじ伏せてやろうなど
と考えると、安全に迅速に走
はできない。
ロードと一体化し、マシンと
一体化し、一つに溶け合って、
ロードを駆け抜ける自分が同
じ一つの風景の構成要素にな
るのだ。

それが無転倒で快速走行を実
現するフォーマットだ。










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