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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ザ・玉屋

2022年02月01日 | open
 
「3時に天王寺に来てんか」
(by まさお 映画「道頓堀川」)
 
大阪天王寺には、玉屋の中の玉屋
がある。
ご主人はうどん屋をやりながら
玉屋もやっている。
酒も飲める。
ビリヤード巴。


時計も最高。


私が撞き育った東京目黒武蔵小山
玉屋もこうした雰囲気の店
だっ
た。もろにこんな感じ。
スリークッション1台、ポケット
1台の店だった。






台は箱台。
私が一番好きな台だ。
日本玉台とか淡路亭とかの台。
戦前から戦後の玉台はこれだ。
それは四つ玉台もポッケ台も。
穴の中の石板が長いので、きっちり
と入れないと穴の中で玉が残る。
穴中クッション当てでは入らない。
箱台最高!
ボールのリターンは、木の樋を通っ
て、台の中央に集まり、プールに
リターンして来る。
その時の音は、ガコン、ゴロゴロ、
コトンと音が鳴る。
箱台最高!
最低70年位営業している店でない
と四つ球もポケットも箱台はない。
スリークッション台は全て殆ど箱
台なんですけどね。
特徴は、レールが真っ平らの水平
で、ショットグラス等を置けた。
マナー違反だが。
タバコも置けた。逆にして、フィ
ルターをラシャ側に向けて。
そして、レールは木製だ。
とにかく、箱台は最高だ。
四隅の脚はまるでビルの柱のよう
な太い四角い脚になっている。
水平出しの調節機能は無いので、
台設置職人がスレート下に薄い木材
を噛ませる。技術が要るので、たぶ
ん、今きっちりできる職人はほぼ
絶滅に近いのではなかろうか。
 
箱台、最高!
映画『ハスラー』(1961年)に出て
くる玉台も、すべて箱台である。

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