渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『ミッドウェイ』(2019)

2022年04月10日 | open


『ミッドウェイ』(2019)

南雲の駄目ぶりが巧く描かれていた。
この映画の評で、ネットでボロクソ
書いている連中の言を見るに、ほ
ぼ全員ネトウヨ(笑
大日本帝国を美化して中国を罵倒
しないと気が済まないのだろう(笑
バカですね、正真の。

この映画はよくできたCGを観る
映画。ほんとよくできてる。
多少の考証ミスはあるが。
そして、アメリカ映画だ。
ハリウッド的な描写法は避けられ
ない。それを揶揄中傷しても仕方
ないだろうに。ま、ほんとバカ。
何がバカかというと、「自分の
思い通りにならないと感情的に
キレて敵愾心剥き出しの野犬
状態になる」という精神が病的
な点。
危険なバカなのだ。
今の日本人に多い。

ただし、海上で救助された米国
将兵が日本海軍艦艇内で斬殺され
たり皆殺しにされたのは事実だ。
国際法の捕虜としての扱いも何も
あったもんじゃない。
日本がナチスやソ連や今のロシア
と同じような事をしていたのは事
実だ。
だが、1942年に東京を初めて小規
模空襲して民間人を殺す国際法違
反をやったのがアメリカである事
も確かだ。
そして、その爆撃隊の隊員は米国
では英雄とされた。
日本では、全ての戦果や被害が
ねつ造嘘報道で国民を洗脳して
いた。
最後には一億玉砕で自国民を殺す
事を推し進めようとしていた。
それをやったのは戦争犯罪者たち
だが、お上の言を丸ごと鵜呑みに
していた日本国民が戦争を支えた
のを忘れてはならない。
今のロシア国民のように洗脳され
ていたのだ。
戦争責任は国民にもある。
支配者の支配を許しているのは
その国の国民だからだ。
国の支配独裁は単独少数のグループ
がやるのではない。
かなり組織的に行なわれる。
それを支えるのは国民だ。
国民に戦争犯罪責任が無いわけ
なかろう。

そして、この作品は、「国を守る
為に戦った両国の兵士たちに捧げ
る」と金科玉条で結ぶ。
これはハリウッドのインディアン
討伐映画の太平洋版なのだ。
それが本質。
戦争映画としてはクソである。
戦争をどんな表現であれ美化する
映画は、戦争映画としても映像作
品としてもクソである。
この映画は、最新CGがどれ程に
リアリティを表現できるレベルに
達したかを観る映画。
戦闘シーンも施設も遠景もすべて
CGである。
シナリオはプロットがバラバラで
素人脚本みたいだが、これはそう
いう映画作品として観る作ではな
く、CGの出来を観る映画。

一番良い演技をしていたのは、米
海軍潜水艦の乗組員で、赤灯で
照らされる戦闘状態の中、一瞬
映る殺気を帯びた目つきでタバコ
を咥えているスキンヘッドの兵士
だ。一瞬しか映らない。



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