渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

菅原文太さん

2022年09月22日 | open












最近、骨のある俳優が極めて少
なくなった。
反原発を言っただけで、一斉に
資本から干されて、やむなく
政治家になった俳優までいる。
かつて60年安保の頃は、国民の
8割以上が安保反対だった背景
もあり、俳優や映画製作陣も
経営者側以外では反対を主張す
る人たちが多かった。大物俳優
たちもだ。
また文化人たちもだった。
後に右派となった石原慎太郎で
さえ安保反対だった。
それを知っているから、菅原文
太さんは石原氏をバッサリと切
って捨てる発言もしていたのだ
ろう。
早稲田大学に進学した菅原文太
さんは徹底的に民衆の側に立っ
た俳優だった。
三國連太郎さんのように。
ずっと労働者・国民の側に立った
萬屋錦之介さんのように。
今残っているのは小百合ちゃん
くらいではなかろうか。

映画TV界だけでなく、あらゆる
でどんどん民主人士が消えて
行く。
今や、体制べったりの若者だらけ
の世の中になった。
それと同時に、人を傷つけてそれ
を喜ぶ大衆ばかりになった。
両者は連動している。連動という
か、今や「大衆」の実体がそれだ。
人を踏みしだく事を正義とし、
人を苦しめ、傷つけて喜ぶ衆。
そうした非道をするのが当たり前
かのような顔をしてでかい面して
蔓延っている。

たぶん・・・
この国は近い将来滅びる。
文太さんの心も浮かばれない。



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