渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

バイク女子?

2023年11月05日 | open




岡山県内のあるバイク屋の
外の喫煙コーナーベンチに
座って友人と二人で停めて
あるバイク見ながら話して
いた。おいらは足投げ出し
て。
「このバイク最近多いね~」
とか言いながら。
すると「最近女の人でも
バイクに乗る人増えたね」と。
意味不明だった。
私より一回り近く年下。
でも80年代バイクブームの
時から乗っていた筈だ。
(はは~ん。こいつの周りに
は女で乗る奴いなかったな)
と思った。
実は歴史の事実としては、
80年代は男女関係なく誰で
もオートバイに乗った。
女性もわんさかと免許を取っ
て乗っていた。特に私の周辺
はそうだったが、それは世間
一般の現象としてあった。
当然男女の性別など関係ない
ので「バイク女子」などという
言葉も価値観も無い。
今の「バイク女子」というの
は、刀剣女子やカープ女子な
どと同じ感覚の表現だろう。
しかし、オートバイに限っては
男女など関係ないのが本当の
ところなのに、殊更に女子を
特別扱いする男側も女性側に
も私は計り知れない違和感を
感じる。
オートバイに乗るのに男も
女も年齢差もあるかよ、と。
なんだそれ?と。
なぁ~にか、その表現にはそこ
にある種のいやらしい意図の
潜在性を感じるのよね。
このジェンダーフリーが社会
的に認知されつつある現代に
あって、あえて性別の垣根を
儲ける事でそこで何らかの利
を主体側も男側も求める、み
たいな。
言い知れない違和感とある種
の不浄感を感じる訳なのよ。
関係ないのに。オートバイに
乗るのに戸籍上の性別や自分
の希望する性別などは。
ボールを投げる。
その投げる行為には男女関係
ないでしょ?
「食事女子」なんて言う?
「食事をする珍しい女性」みた
いに。食事もンコもしないのは
小百合ちゃんだけだ(笑
殊更に性別区別を設けて表現
するその真意が不明だし、と
てつもなく作為的なものを感
じる訳なのですよ。
免許取るのに男女で区別ある
の?と。
共学の高校受験や大学受験で、
男女で試験内容や合格点に差
があるの?と。
「バイク女子」を自称する人
も、それを特別視する男たち
にも、何か言葉に出来ない不
純さを感じ取る訳なんですよ。
ただ、動画配信者の自称バイク
女子にはやたらと可愛い女性
が多い事は確か。現象として。
でもさ、あれ、自分で可愛い
(あくまで顔が)の分かって
配信してるよね。性格がどう
転んでみても悪いのもいるけ
ど。

さて、バイク見て友人と話を
していたら、そのバイクの持
ち主の女性から話しかけられ
た。
美人。真木よう子さんにそっく
り。
ナンバー見たら遠隔地のナン
バーだった。
「え?・・・からいらしたの
ですか?」と私が問うとニコ
ニコしながら「そうです」と。
「おひとりで?」と訊くと、
「一人です」と。
バイクはピカピカだ。無転倒
なのだろう。
暫くその方とオートバイ談義
をした。
それでは、と立ち去る時に乗
り方を見たら、「乗れる人」
の乗り方だった。上半身脱力
背中自然曲げ系。
あれは転ばないや(笑

話している時、「Youtube観
ます?」と尋ねたら、「ごく
たまにだけ」と言う。
ゴープロもインカムも着けて
いなかったのでモトブロガー
なるツベラーではないのだな
とは思っていたが、ツベちゃん
自体をあまり見ないのだそう
だ。今どき珍しい。
まあ、とにかく乗れてる人
だった。
乗れる人=二輪を運転できる
人かどうかは、乗車姿勢と
発進5メートル進めば即座に
判る。
免許取って自動二輪を公道で
運行させている人すべてが
「二輪に乗れる人」なのでは
ない。
モトブロガーでは乗れている
女性を見た事がない。男で
あってもそれは同じで、乗れ
てない上にグダグダくだらな
い事を延々としゃべりながら
の危険運転をしている。
乗れてる人のYouTube動画は
ごく僅かだ。

昨日、大阪から若いカップル
がカウル付バイク2台でヤード
に来ていた。
いわゆる大型SS。
帰る時、見たら二人とも
「乗れる人」だった。
特に女性のフォームが良い。
話している時にお父様も二輪
乗りだとの事だった。いろい
ろ教えてもらってるのかも。

断言できる。
背中硬直伸ばしの腕伸ばし、
腕立て伏せ状態の乗車姿勢で
ハンドル体重預けの爪先大外
開きの顎出し、これで乗れて
いる人は世の中に一人もいな
い。
そして大抵はそうした人たち
は何度も何度も車体を倒す。
跨って止まっている時や低速
走行時に。
何度やっても原因が解らない
から何度も繰り返す。
まず全員が硬直石仏載りだ。
現象はカラクリという原因を
示している。立ちごけやバラ
ンス崩しゴケには理由がある
のだ。
だがなぜ転ぶのかを抜本的な
視点で考察はしていない。
背骨伸ばし腕伸ばし顎出し
爪先大外向けのガチガチ硬直
フォームで二輪車に乗れる道
理は世の中に存在していない。
だが、多くの人は、ニセ情報
を鵜呑みにして、自分を振り
返らない。
後ろも自分も振り返らないと
危ないよ。

どんな乗り方しようが個人の
自由だ。
だが、私はただ物理的な事を
言っているだけ。
包丁や彫刻刀で物を切る時に
刃の先に手を置いたら危ない
よ、というような。
刃先に手を置いて勢いよく
刃物で物を切ろうとするの
はそれは個人の自由だ。
でも、それをやると、十中八九
は刃物で立ちゴケみたいな事
になる。
「よくある事」で済まそうと
するのも個人の自由。
ただ、刃物と違うのは、二輪
は公道を走るので、被害は自
分だけに留まらない。
男女とか関係なく、上手い人、
事故を起こさない人の乗り方
をよく見て参考にしたほうが
二輪運転では身の安全に繋が
ると思う。
これは物理的な事ではなく私
個人の感想として。



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