渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

良音シャフト ~ソリッド・スタンダード・ノーマル・シャフト~

2022年06月23日 | open
 
 
ベコン、ボコンという音がする
冴えないしょぼいシャフトでは
なく、手持ちの良音シャフトを
繋いで撞いてみる。
快音。
左はフラットフェイスで右はいわ
ゆるデベソシャフト。つまり、
パイロッテッドの意味が無い
よく見る出っ張りのあるジョ
イント部を持つシャフト。
左はコーン、コンコンという音。
右はキーン、キンキンという音。
右は撞き方によりキュィーンと
いう
音を奏でる。
特に右のシャフトは試打させて
くれる業者さんの手持ち18本の
中から選んだシャフトだ。20年
前に購入。
テーパーは私のオリジナルテー
パーで、その販売業者さんの所
で旋盤を借りて自分で仕上げた。
先角は樹脂だが、私の好む長
に改造。
まだ先角の一般的標準長が1イン
チ=25.4ミリ長の先角の時代
22ミリにしてある。
木目は全く詰まってない。年輪
は超幅広だ。
しかし、最初からキンキン音が
する木材だった。摩訶不思議。
撞球性能は頗る良好である。


タップは当然自分で手作業で
交換したもの。ル・プロフェ
ョナル。
 
左のシャフトも右のシャフトも
単体重量は121.5グラムで全く
同じだが、左がAテーパーで、
のレッドリングのデベソシャ
フトはAテーパーとプロテーパー
のミックスだ。
そのため左のシャフトのほうが
先(刀でいうモノウチあたり)が
太いので前バランスになる。
右の厳選シャフトは私が自分に
合わせたオリジナルテーパー
ある事もあるが、重量配分も
適化されていて、バットに
繋い
で構えるとビタリと来る。
キュー
がまるで無いかのよう
なバラン
ス。
勿論それはバットにもよるが。
キューの総重量は19.34オンス。
丁度よい。
 
年輪による目の詰まりではない
要素がキューの高音をもたらす
という実例。
結構良いキューのシャフトだが、
最初からハイテクシャフトを付
たカスタムとして販売した
め、新品のソリッドシャフト
新古で何本も在庫残りとなっ
という例。
今から20年程前のハイテク出始
めでハヤリの時代の産物だ。
当時はノーマルソリッドシャフト
のキューだと売れないという何
とも撞球者たち前後不覚の見識
不全の事態が発生していた
時代
だった。
その後、メーカーも「あれ?こ
れは違うのでは」と気づいて、
「ノーマルシャフトに近いハイ
テクシャフト」などという意味
不明の物を各社が作り始めた(笑
それも、「ハイテク」と名が付
いていなければ買わない物知ら
の大衆向けの販売対策だっ
た。
 
私などのようなソリッド大好き
人間はウハウハでしたけどね。
まだ世の中に多く存在していた
良質なハードロックメイプルの
ソリッドスタンダードノーマル
シャフトが業者でダブついてあ
れ返ってたのだから。
そして、値段も捨て値のような
金額でバンバン分けてくれた。
1000円、1500円というような
金額で。
今ではソリッドも見直されて来て
ノーマルシャフトそのものが貴重
なので、市場にあっても、1本
3万円から6万円位します。
中古の素性の分からない物でさえ
1万円程する。
市場原理というのは恐ろしいで
すね〜。
私はハイテクシャフトも何本か
あるが、使うのはノーマルソリッ
ドスタンダードシャフトなので、
ソリッドのストックは豊富に手元
にある。
20年前、買っておいてよかったー
というやつ。
当時は普通物でも良質材の製品
が沢山あったから。
私のソリッドシャフトのストック
は、ボンボン系のダメシャフトは
ほんの数本で、あとの数十本の
シャフトは全部キンキンコンコン
カキーン系だ。
これは集めた時代が良かったから。
偶然にも時代読みの見越しの合わ
せは、バッチリ(笑
 
何でもそうだが、ハヤリ物にのみ
走ると、あまり良い事は無い。
特にファッションなどがそうだが、
流行を着るのが一番ダサい。

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