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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ナナカマド

2020年07月12日 | open

セイヨウナナカマド。
北欧やスコットランドでは魔除の木とし
て神聖視されているようです。
寒い地方に多く、街路樹にも広く使われ
ている模様です。




実はジャムなどに使われますが、生実の
成分は過剰摂取すると身体に良くないら
しい。


日本には東北や北海道の寒い地方に近種の
和名ナナカマドが生えています。
特に北海道ではあちこちにある。


日本ではなぜ「ナナカマド」と呼ばれるか
というと、それは7 times stoveのこと
で、「7回、竈にくべても燃えない」とか
「7回竈を壊す」とかいう言い伝えからの
ようです。つまり、ストーブがすっ飛ぶ、
という駄洒落みたいなもん。
ところが、燃えにくいという伝承と同時に
備長炭のような良い炭になるとか、よく燃
えるとの言い伝えもあり、実際のところは
どうなのかは不明です。

白樺に似ている樹皮。


日本のナナカマドの実は、北欧やスコット
ランドと同じようにジャムとして食用に
加工されたりしています。
実はコーヒーの実に似てます。


あと、変わったところでは、薔薇科の硬い
木なので、木材は斧や鉈の柄に使われた
りとか。これは量が少ないので珍しいの
ですが。専門職の刀剣吟味試斬用の切柄
(きりづか)にも使われたりしました。

盛岡駅前のナナカマド。
このように美しいので街路樹としても多く
植樹されるのでしょうね。
列島南部の高原地帯にもありますが、一般
的ではありません。市の指定木としている
のは東北各県と北海道のみ。
北海道の人たちは、ナナカマドに対して
ある種の愛情を持っているようです。


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