ノーマルの長さ(右)と私のオリ
ジナル(左)だと、キューの長さ
はこんなに異なる。
下は同じ位置につけて計測。
2インチちょい長さが違う。
上が私の自作カスタムキュー
60インチ(152.4センチ)。
下はノーマルの58インチ
(147.3センチ)。
この私のロングキューは平撞き
でもマッセのような手玉の動き
を与えることができる。
58インチ(147.3センチ)のキュー
がアメリカン・ポケット・ビリヤード
では標準だ。
59インチ(149.8センチ)のキュー
でさえ、立てて持つと私の顎下に
なる。私の身長は173.5程。
58インチキューというのは、身長
180センチ超えの米国人にとって
は、とても短いのではなかろうか。
だが、その長さが一つの標準と
なったのには、何か理由がある
事だろう。
道具の長さの標準値が決められる
時には何か理由がある筈。
コルトSAAの銃身が7.5インチ
(騎兵モデル)であったように。
私はSAAは異様に4.75インチ
銃身モデルが好きだが。
Colt SAA 7.5インチ標準モデル。
コルトピースメーカーについては
とても面白い事がある。
それは1960年代、1970年代中期
までは、日本では5.5インチ銃身
モデルのSAAが一番人気があった
のだ。
この事実は、短銃身モデルが標準
人気となった現代では想像もつか
ないかも知れない。
昔のこの文化的風潮は、たぶん昔
の西部劇の影響ではと。ハリウッ
ドもマカロニも殆ど5.5インチ銃身
が使われていた影響が強かったの
ではと思われる。
日本でも、モデルガンなどでは
5.5インチ銃身(砲兵モデル)が
大人気だった。
クリント・イーストウッドが使って
いた銃身のモデル。
4.75の短銃身市民モデルを好むの
は、早撃ちをマニアックに好む者
に限られていた。
私などはMGC製SAAを購入した
1960年代の最初から短銃身モデル
(日本での通称シビリアン)が
大好きだった。
MGC SAAのファーストロット
1967年モデル。ネジがすべて
ライブだ。
ファンとしても国民としても違法
物は持つのはいけない。


MGCピースメーカーは、初期の
その後、ネジは1本のみがギミック
になった。
後の金メッキモデル。
MGCが場当たり的に施した一般
工業ネジのような簡易メッキの
一般モデルではなく、これは専用
金メッキの上位ラインモデル。
一般物に比べて馬鹿みたいに高か
った。


小学生の仲間内でも4.75銃身を
好んで持っているのは私だけだ
った。
小6時には、クラスの男子の大半
がSAAを持っていたのだが(1970
年代初期の当時の価格はほぼどの
メーカーも3800円)、同級生たち
が所有するのは5.5インチバレル
モデルばかりだった。
一人だけ7.5インチ大好き少年が
いただけだ。後の生徒会長(笑)。
5.5インチ銃身が大人気で標準銃
のようだった証拠には、当時の
爆発的ヒット漫画の『荒野の少年
イサム』では、出て来る拳銃は
5.5インチSAAのみだった事が挙げ
られる。
ワンカットのみ4.75インチ銃身
が描かれた事があり、私は狂喜
乱舞した(笑)。
ただ、『荒野の少年イサム』は
緻密な描画なのに銃だけは何故
か異様に大きく描かれていて、
SAAは実際には細身の小型の拳銃
なのに、絵ではなんだかダーティ
ハリーの.44マグナムみたいに大
きく描かれていた(笑)。
少年たちが大パニックの大騒ぎ
になった『ドーベルマン刑事』の
シングルアクションのスイング
アウト描画よりはずっとマシだ
ったが。
こりゃ、コルト・ドラグーン、
ウォーカーの大きさですね(笑)。


http://www.hartford.co.jp/dragoon/
この自作60インチキューがとても
使いやすい。
TADもいいけどな~。
このTADは59インチモデル。
1995年製。
1980年代に使っていたTADよりも
冴えたやつ。