私は、旧1号の後のシリーズでは、
1986年の仮面ライダーブラックが
一番カッコいいと思っている。RXの
前のブラック。ブラックは超人気で
異例の2年継続製作放送となった。
しかし、その前の1979年の『仮面
ライダー』も見逃せない。
題名も「仮面ライダー」とする復活
精神に溢れた意欲作だった。
なにしろ、城北大学大学生の筑波洋
(村上弘明)がカッコいい。
路線を旧1号の風味に戻そうとしたが
ために、視聴率は悪かったようだ。
旧1号はテーマが難しいのと、風貌が
地味だからだ。
そのため、途中からどんどん79ライダー
の色が明るいコスチュームに変更され、
空飛ぶ能力も出さないようになった。
だが、79ライダー=スカイライダーが
一番カッコいいのは、登場当初のダーク
な色調で艶消し彩色のボディのタイプだ
と私は思う。
この精悍さ。
激シブ。
その後は、仮面ライダーブラックが
やはり黒を基調としていて締まってる。
しかし、昭和から平成にかけて、派手
な色調が好まれるようになった。
70年代の最初期に色が明るくなったの
は、それはカメラのフィルムの感光度
が低くて、暗闇だと真っ黒けで動きが
判らないからだった。
しかし、なんといってもこれ。
原点のこれ。本郷ライダー。
今や、平成ライダーさえも30年前
からのシリーズで旧ものになって
しまった。
だが、通しでこれが一番私は好きだ。
なんともう50年前のライダーになる。
仮面ライダーが始まった時点から
50年前というと、大正時代だよ(笑)。