風の声

想いつくまま

あるマチのこと

2022年01月03日 | 日記

あるマチのこと。

そのマチの住民が大切にして運営してきた施設がある。その施設が行政改革の対象になっている。施設はかつて住民運動で建設された。炎天下の建設署名の活動はマチの全住民の90%もの署名となり、民意を実現してオープンした。

市側の判断は費用対効果がひとつ基準だという。とてもそれだけの基準で福祉や教育を語っているのではないのだろうが、それだけなら福祉やマイノリティの行政課題は解決できなくなる。

そこで、その市長の所信表明を見た。

基本方針の(7)多様性に「市内には800 人近くの外国人が定住されているほか、障害のある人やマイノリティなど、多様な市民が生活をされています。すべての市民が、多文化共生の中で得られる相互理解を通して、多様性を認め、個々人が最大限に幸福を追求できる環境を生み出していきます」とある。

まったく的を射ているではないか。

「多様性」を市の基本方針に打ち出している先進性は県内の他市にはない。「マイノリティ」と表してるのもそうだ。そのほかの基本政策も全国の地方自治体が直面している行政課題に真っ向から向き合うもので斬新なものだ。

SDGsもしめすなど、私たちが主張してきた事と一致するものが多い。

もしかして、今その自治体で生じている対立は、その市長の打ち出す斬新で先進的な改革への戸惑いが、「反意」として生じているのかもしれない。

まだ、情報不足で判断できないが「古い価値観やシステム」と「新しい価値観のシステム」の衝突なのかとも思える。もしそうだとしたら、判断を間違えて改革を止めれば地方自治の未来を失うことになる。

SDGsや「マイノリティ」の対象に「生まれ」による差別が含まれていることは当然のこと。

さらに情報を集め判断するしかない。






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「もってる」やつの鈍感力

2022年01月03日 | 日記
やっぱ「もってる」やつは違う。

地方議員をしている友人。
元旦から政治活動だという。
「登録が多くてけっこう時間かかるんで・・」LINEで新年のあいさつだ。

初当選は5年前の春。
大学進学の息子の学費がいるその年に、退職してデビュー。
上手に泣きつかれ、選挙のド素人を指導するため、遠方を何度も通った。

やるからには「トップ当選させてやる」と、選挙モードに突入。
結果は、時々見え隠れする「鈍感さ」のせいで、2位という結果だった。笑

当選の約束は「任期1460日を修行僧のつもりで走り抜くこと」。
「引き続き毎日、朝のあいさつ立を続けること」。
「年4回の本会議後に後援会ニュースを、ピンポンの手配りでやること」というものだった。

以来、5年間、その約束はきっちり守られている。
驚いたのは「後援会ニュース」の半端ない数だ。

去年の春、2期目の選挙は無投票になってしまった。「選挙したかった」その悔しさは、4年間の活動の成果を「数字」で見たかったのだろう。

そんな、努力のせいか、まぐれなのか、2期目で副議長になった。
本人はいたって平静で、副議長になったことすら知らせてくれなかった。

この前、暮れに研修会に招かれ、市長に会いに市長室を訪ねた。
そのついでに副議長室へも友人と一緒に入った。
立派な広い部屋に、副議長のデスクが・・・

2期目での副議長は相当な実力者ならいざ知らず、なかなか聞いたことがない。

やっぱ、その友人は「もってる」ようだ。

鈍感力も政治の世界では捨てたもんじゃない。



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