風の声

想いつくまま

「国葬」賛否の煩わしさ

2022年07月30日 | 日記

「国葬」の賛否が国民を分断する。

唐突に岸田総理が安部元総理の「国葬」を言いだしたのは10日前のこと。その理由は憲政史上「最長の政権」であったことと「功績」だという。

問題なのは「国葬」を定める法がないこと。岸田総理は内閣府設置法で「閣議決定により国葬は可能だ」という。だが、内閣府設置法は国と内閣の行う儀式についての「事務に関すること」を定めているだけのもの。なのに国葬の法根拠だとするのはあまりにも無理がある。そもそも国葬を定める法がないのだから、その基準もない。これでは時の政権が儀式と銘打ってしまえば、税金を使って何でもできることになってしまう。 

それに岸田総理のいう国葬の理由が腑に落ちない。「最長」であることは政治家たちにとっては自慢話の大切なネタなのだろうが、国民にとっての意味はない。理由になるとすれば「功績」の方でその中身ということになる。

たとえば、外交に功績があるというがその中身は何か。外遊の数は確かに多い。ODAの名のもとにばら撒いた金も沢山だ。だが、あれほど安部自身が豪語していた「北方領土の返還」や「拉致問題の解決」はまったくのゼロ実績だった。

北方領土では、プーチンとのトップ会談を27回も行ったものの多額の開発費だけをロシアに盗られ、ウクライナ侵略のどさくさに紛れて開発施設はまんまとプーチンに乗っ取られてしまう。ゼロどころかマイナスだろう。

経済再生も功績だというが、アベノミクスは本当に経済を再生したのか。アベノミクスの正体は、国民年金基金にまで手を突っ込み、日銀まで動員して株価を吊り上げて、極一部の小金持ちは作った。だが、経済力を示す日本のGDPは横ばいのままで、最も大切な賃金は下がったまま。アベノミクスで景気が良くなったと実感した国民などいない。

それどころか、「日銀は政府の子会社だ」と言い放し、日銀に国の借金の国債をどんどん買い取らせ、その額は安倍政権8年間で500兆円を超えるまでに膨らませてしまった。やってはいけない禁じ手をアベノミクスで続けたせいで、日本の「円は信用できない」とする悪い円安が進行している。このままのペースで国債を日銀に買い取らせ続ければ、10年もしないうちに日本は財政破綻するとまで専門家は指摘しだした。

アベノミクスのツケは、賃金の上がらない物価高となって、今、国民の暮らしを苦しめている。経済の功績はどこにも見当たらない。

政治手法では、国会論戦から逃げて数の横暴で押し切って「戦争法案」や「秘密保護法」を強行した。何度もNOを突き付けた沖縄の民意に寄り添うこともしなかった。そんな風に少数者を切り捨てる政治手法はとてもじゃないけど評価に値しない。

そして、安倍政権につきまとった数々の疑惑が影を落とす。パッと思い浮かぶものでもモリ・カケ・サクラ・ケンジと枚挙にいとまがない。森友疑惑では財務省ぐるみの隠ぺいと、改ざん命令で職員の命まで奪ってしまった。

安倍元総理の「功績」の中身は何だったのか。そう考えると、内閣の一方的な判断で行おうとしている「国葬」に対して、「なぜ」と多くの国民が違和感を覚えることに同感する。

まるで神格化するかのように「安倍さんが生前果たせなかった憲法改正を一気にやってしまえ」とする自民党内の一部の動きも鼻につく。「国葬」を政治利用しているように国民が思えてしまうのは、そんなきな臭い動きが見え隠れするからだ。
 
不遇の死への同情と銃撃事件直後の雰囲気に流された岸田総理。その判断には政治家としての芯が見えない。国民を分断しないように、もっとスマートにやればよかったのではないか。党内保守ばかりを気にした岸田総理の偏った判断が残念でならない。

それに何よりも、こんな風に、9月末の「国葬」まで賛否論争が続く煩わしさが不健康でたまらない。内心の自由にまで踏み込んで、賛成しない声に対する不寛容な言動が出ている風潮にもうんざりする。

「国葬」が国民を分断するのでは弔いにならない。






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夏の空

2022年07月29日 | 日記

久々に夏の空。

青い空に白い夏雲が浮かぶ。

梅雨明け宣言からずっと雨空続き。
久しぶりに夏空がかえってきた。

台風が運んできたのか生温い風がゆく。















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会える時に会う

2022年07月25日 | 日記

サプリを飲み忘れないように1週間分をケースに入れている。

飲むのは朝と夕方。1週間分を飲み終えると、また1週間分を詰める。その作業がやってくるのがえらい早い。そんな感じだから1か月が早くて、1年も早い。あっという間の人生というのを実感する。

この前、友人から「会いに行きたいのだが」と連絡があった。内容を聞けば電話で済ませる程度の打合せ。「それなら殊更、遠路を来なくてもいいのでは」と伝えると、「歳を重ねたから会える時に会っておきたい」のだという。

自分の持ち時間を想ってのことか、こっちのことを思ってのことか、そこは分からないが、その物言いが愉快で大笑いした。

聞けば、仕事の現場から退き時間のゆとりが出来て、そんな気持ちで全国の仲間のところを飛び回っているようだ。我が道を行き、外連味のない生き方を貫く友人の新たな趣味といったところか。

忙しく飛び回る友人には1日は長く、1年はたっぷりあるみたいだ。







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土用の鰻と農薬被害

2022年07月24日 | 日記

一日遅れの土用の鰻が届く。

すでに焼いてあるとても高そうな鹿児島産の見事な鰻。さっそく頂くことに。さすがの絶品に舌鼓。感謝、感謝。

いつかこのブログにも書いた農薬のネオニコ被害。宍道湖に1994年を境にして、ウナギやワカサギが激減したことを調べた研究者によって、ネオニコ被害との関連が明らかになってきた。

ウンカやカメムシ退治の農薬ネオニコは脳神経を破壊する。農薬会社は「人体に入ってもニコチンと一緒で体内に残留しないから安全」という。だが、研究者がマウス実験でネオニコが残留し脳神経を破壊すること証明している。

そんな危険な農薬が毎日食べる米に残留しているのだから危ない。子どもたちの成長に与える被害はとても深刻で、脳神経を破壊し発達障害として生じる。日本と韓国の数値が7倍といったデータが出ている。

先進国は次々とネオニコの使用を禁止しているが、日本政府と韓国はいまだに使用を認めている。

日本ウナギの生息が北海道で確認されたと先日報道されていた。ウナギガ日本の川から激減したのは宍道湖と同じ1994年頃から。ネオニコが販売された年からだ。

国産の鰻のかば焼きが高値になってしまた背景にはそんな農薬被害がある。安倍菅政権9年間でゆがんでしまったメディア。飼いならされ権力に忖度するマスコミは報じることもしないで「ウナギの高騰」だけをニュースにする。

ウナギが棲める川を破壊したネオニコを禁止しない限り、天然鰻を食べれる土用はかえってこない。





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終わりが見えない

2022年07月23日 | 日記

今日の全国のコロナ感染者が20万人を超えた。

夏場に予定していた集りは見合わせることにした。再々のこととはいえ楽しみにしてたのに仕方ない。他にも予定していた計画を延期する。

政府が強いメッセージを出さないなか医療現場は逼迫している。それなのに待機や濃厚接触を大幅に緩和するという。増々、感染拡大で治療を受けられない状態になってしまわないか。充分な医療体制が維持できての緩和ならまだしも、その判断と対応は大丈夫なのか。

とにかく自己予防しかない。

終わりの見えないプーチンの戦争と重なって不快な息苦しい日々が続く。

そんな中で、ホッとするような朗報も。人情がありがたい。




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宍道湖の夕日

2022年07月21日 | 日記

久々に宍道湖の夕日を見た。

空が霞み過ぎて遠くの山が見えない。あまり夕焼けは期待できないなぁと思いながら日没を待つこと1時間半。案の定、真っ赤に染まる夕焼けはにはならなかった。

それでも、夕日スポットは大勢の人たちで賑わう。

子どものころ見た真っ赤な夕焼けはもうない。「夕日が空を紅に染める」そんな言葉は今では生まれない。









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鉄が快適な日常をかなえてくれる

2022年07月16日 | 日記

蒸し暑い。早い梅雨明けだといってたが、明けてなかったんじゃ。今日も雨空。

鉄分不足が体調不良の様々な原因だとするTVの番組が流れていた。ササミチップスを作りながら聞いていて、気になったので録画で見直す。鉄不足の症状チェックの項目は当てはまるものばかり。日本人は総じて鉄不足のようだ。

もともと貧血気味で何度か献血にも出向いたがダメだった。伝授された改善策のためドラッグストアーでサプリをゲット。シスコーンもスーパーでゲットした。さっそく昨日から実践中。

肩こり、身体のだるさ、立ち眩み、意欲、イライラ、不眠などが鉄分を吸収するぐらいで改善できるのなら、こんなありがたいことはない。

「今朝の寝起き感がちがう」と友人に話したら、「たった1日でそんな・・・気のせい」だと笑われた。

友よ、笑わば笑え。いまに快適な日常を「鉄」でかなえてやる。






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聖地セントアンドリュースでThe Open

2022年07月14日 | 日記

ゴルフの聖地・セントアンドリュース 。第150回全英オープンゴルフが始まった。

マスターズチャンピオンの松山英樹は初日を1アンダーでフィニッシュ。今のところトップは8アンダー。3年ぶり参戦のタイガーはちょっと苦戦している。

独特の雰囲気の全英オープン。波打つフェアウエー、球の転がりは日本のコースではあり得ない。羊の風よけのポットバンカーが名手たちを苦しめる。そして一日のラウンドに夏から冬まで現れる気まぐれな天気。何もかもがThe Open だ。

ゴルフ中継は選手のプレースタイルを観るのも楽しいが、その心理を読むのが面白い。メンタルなゲームの奥深さがある。

ここ3年、クラブさえ握ってない。バックの中で錆ついて眠っている。高いプレー費を払ってストレスを買うチーピン病のせいで、すっかり失せてしまった。だが、こうやって中継を観ているとゴルフの虫がうずく。打ちっぱなしにでも行ってみようかなぁ・・・

最終日、最終組で松山英樹が回ってくれることを願う。




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選挙オンチぶりがイタすぎる

2022年07月11日 | 日記

思っていた通りの参院選の結果だった。

野党乱立が自民1強にエールをおくる結果となった。加えて銃撃事件が接戦していた1人区と比例に大きな影響を与えた。

自民党が強いんじゃなくて、あまりにも野党が弱すぎる。とりわけ野党第1党の立民の選挙戦略がまったく見えない。”羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く”の喩えのように、前回の衆院選まで進めていた野党間の選挙協力にたじろいでしまったようだ。

ことさら野党協力を批判していたのは与党の面々。なぜかといえば政権選択ではない参院選での野党協力は手強いから。かつて自公が政権を失った前段には、参院選で与野党逆転していたことが決め手となった。だから参院選のまえに野党協力に手際よくくさびを打ち込んで邪魔をしたというわけだ。もちろんメディアもフル動員して評論家らが煽り立てていた。

そんな駆け引きもよめずに、まんまと罠にはまってしまった立民幹部の「選挙オンチ」ぶりにあきれる。昨夜の開票シーンでも、ボロ負けした結果が出ているのに「よく巻き返したと思う」などと代表がコメントする始末。そのズレっぶりはイタすぎる。

好きとか嫌いは別にして、その国の民主主義のためにはしっかりした野党がないと、緊張感のない偏った政権になってしまう。

この国の国民にしてこの国の政治あり。一色に染まりやすい国民性は今も昔も変わらない。







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凶弾に屈するな

2022年07月09日 | 日記

携帯にアップされた速報で安倍元総理が銃撃されたことを知る。予定をとりやめ帰宅してニュース報道を見入った。

気に食わないから抹殺するという卑劣な蛮行。決して許されない。民主主義の最たる「選挙」の場を狙っての犯罪だけに、単に殺害という問題では済まされない。この国の、私たちすべての国民の民主主義を破壊しようとする蛮行だ。

近代を振り返れば、政治家を狙った暗殺事件や未遂は数々生じている。それらは思想信条など政治的な背景をもった実行犯によるものだった。だが、今回の事件のそれは、今の時代を表すかのような得体の知れないどんよりした闇を感じる。

これまで、このブログで安倍元総理の政治手法について異を唱えてきた。それは同じ時代を生きている主権者の「ひとり」として、時の権力者に対する「言論」としてのこと。それこそが民主主義だと思っている。

意見が違うとか、気に食わないからといって、暴力をもって相手をねじ伏せようなどとはさらさら思わない。違いを認める寛容さこそ民主主義の知性だからだ。

「言論の自由」のもとに民主政治は成り立つ。だから、激しい論戦の応酬は国会の華。それを承知し時に論戦を愉しみながら、安倍晋三というひとりの政治家も華の舞台で頂点に上り詰めた。

その言論を真っ向から否定する蛮行によって、凶弾に倒れ政治家の人生を閉じることになるなど想いもしなかったであろう。その無念は幾何かと思う。

「凶弾」にこの国の民主主義が屈するわけにはいかない。選挙戦ラストの明日を、与党も野党も正々堂々の論戦を戦わせ、民主政治を守り抜いてほしい。それこそが弔いになる。

「政治家 安倍晋三」の冥福を祈る。






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また耐えるしかない

2022年07月07日 | 日記

よく行く温泉に立ち寄る。

営業日のはずなのに駐車場に車がない。あれっと思いながら玄関に進むが間違いなく営業している。だが館内にお客の姿は見えない。

その原因がわかった。コロナ感染の急拡大が影響しているとのこと。たしかにニュースに流れていた島根の数値は過去最多となっていた。後からやってきた地元の人が「ここもコロナで1週間クローズしていた」と話す。

「ここは広島の客が多いから広島からもらったんじゃろ」と、その人は続ける。苦笑いしながら黙浴した。

昨日、東京なども先週より倍増し、全国の感染者は4万5千人を超えた。感染力が強いオミクロン株のBA.5 に置き換わって急拡大になっているようだ。専門家は第7波に入ったと指摘する。これまでよりも速い感染拡大になるのだろうか。

またしばらく、おとなしく耐えるしかない。





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4回目のワクチン

2022年07月04日 | 日記

4回目のワクチンの接種通知が届いた。

接種するかどうかを迷っている。1回目の接種の後で半年以上も頭のボーッとした感じと、ひどい肩の張りが続いて煩わしかった。それでも人間の身体はよく出来たもので、いつしかその状態に身体が慣れたようだ。頭のボーッとした感じはそのままで、それが普通になりつつある。

半年ごとに接種を受けてきたので、ずっとそんな状態が続いているのは理にかなっていると自己診断している。だから、接種しなければこの頭のボーッとした不快が治るのではないかと・・・。

でもって、4回目の通知。今回は5か月が過ぎる今月が接種のタイミングらしい。

ワクチンの副反応と感染リスクを天秤にかければワクチンを選択する。それはいまさら考える必要はない。それだけに、迷うなぁ。悩ましい。








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鮎に舌鼓

2022年07月01日 | 日記

旬の鮎を貰った。大ぶりでカタもいいのに驚いた。

さっそく塩焼きで頂く。味もこの時期とすればしっかりで美味しかった。ボーとしていても、季節になればちゃんと季節がやって来て、旬の食材を運んできてくれる。

今日、参院選の選挙カーをはじめて見た。まわりは無風で選挙してることも忘れるほどだ。終わりの見えないプーチンの戦争で、平和のもろさを露呈した国際社会。そんな時だけに、平和憲法への強い思いを持つ友人たちは選挙応援で炎天下を走り回ってるようだ。

今日からもう7月。あっという間に今年も半分が過ぎた。ほんと早い。







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