風の声

想いつくまま

好きは上手の基

2022年05月30日 | 日記

いつも貴重な資料や情報が友人から届いてくる。

いずれも興味深いものばかり。ちょっとメールチェックを怠ると、いつも数本のメールが未読になっている。なかには専門家すぎるマニアックなものも。それは斜め読み。研究活動の幅の広さもだが研究者との全国的な交流の広さに驚く。

”好きは上手の基”とはうまく言ったもので、私のような者には難解な歴史資料と向き合ってどこに楽しみがあるのかと思ってしまうが、知的に満たされる幸せはかけがえのない世界のようだ。

この前、メールでのやり取りでは追っつかないので電話で話した。出来事に登場する人物名や年数まで次々と正確に出てくる。頭の中の引き出しの数の多さも整理の仕方も独特なのだろう。講談師の語りでも聴いているかのようで面白いこと。気づけば3時間以上の長電話になっていて笑った。

好きな研究に没頭し心豊かに人生の時を過ごす友人。遊興三昧の日々を愉しんでいる。とても羨ましく想う。

融通無碍、人生の後半をそんな境地で過ごすカッコよさを見た。






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「なんとかするしか」そこに生きる

2022年05月28日 | 日記

タイヤ交換に友人のショップに走る。

店駐車場の入り口の縁石が鋭く尖っていたのに気づかず、接触した後タイヤが切れてしまった。タイヤショップの友人に画像を見てもらうと、「危ないです」とのこと。タイヤ交換にショップへと走る。

この春、冬用から夏用に履き替えるとき、新品に交換したばかりだった。思わぬアクシデントの出費。気の毒がってくれた友人が足回りの錆止め塗装をしてくれた。沢山のお土産までもらう。

タイヤショップ経営のかたわら農業法人を立ち上げ新たな施設を建てていた。高齢化で耕作がままならない農家さんから歓迎されているようだ。地域の若者の働く場をふやすこともかねている。

少子高齢化はどこも待ったなしの状況。「なんとかするしかないんで」と熱い思いを聞かせてくれた。「話してもらったことがベースになってるんです」という。かつて私が話したことが役立ったようなのだがおこがましい限り。つまらない話を咀嚼してくれた友人の知恵と頼もしさに尽きる。

少子化が地方の未来に暗雲を垂れこます。人口減はこの国の最大の危機。プーチンの戦争に悪乗りして軍事費を11兆円にすると騒がしい。国家予算の10%が軍事費になる。倍増する5兆5千億円もあれば、出生率をV字回復させたフランスのような少子化対策ができるのに・・・。

そんな政治の話まで、話題は尽きない。いい話についつい長居をしてしまった。






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懐かしい声

2022年05月26日 | 日記

電話の向こうで懐かしい声がした。彫刻家の友人の声だ。

「ケンカをうったこと悪く思わないでほしい、申し訳なかった」唐突にそう話されたのだが、こっちはさっぱり記憶がない。おそらく何か勘違いでもされているのだろう。

もうずいぶん会っていない。18年以上になるだろうか。聞けば、「6月号の雑誌に寄稿したので、それをぜひ読んでほしい」という電話のようだった。懐かしいことも話題になり、しばしあの頃のことを思い浮かべる。

たしか83歳になられたと思うのだが豪快な喋りは今も変わらない。

数々の作品はどれも圧倒的な迫力がある。講演会に招いて意気投合し、ふたつの作品の制作にかかわり頻繁に行き来した。アトリエで夜が明けるまで飲み、語り、歌い、踊と愉快な時間を何度も過ごした。

「裸婦像は作らない」そう話していた友人だった。だが、一度だけアトリエで麻の布をかぶせてあった裸婦像の作品を見つけたことがある。水平線のその先の遠くを見つめる澄んだような佇まい。その繊細なタッチにうっとりした。作品を見つめていた私に気づいた友人は「商業ペースに魂を売った作家らの女性を見世物のように蔑視した作品は許せない・・・」と、裸婦像を作らない思いを怒りの声で語ってくれたことがある。

その時、依頼していたブロンズ像のテーマは「怒り」と「抵抗」と「愛」。「テラコッタができたから見に来てくれ」と連絡を受け遠方のアトリエに出向いた。白い布で覆われていた作品の布がおもむろにとられた。

見た瞬間に胸が熱くなり涙が流れた。あぐらをかき我が子を抱く母親の座像。するどいまなざしからは怒りの炎が迫ってくる。あぐらをかきデンと座った力強さには抵抗がみなぎる。我が子を抱くそのやさしい姿に深い愛が溢れていた。

「オレまで泣かさせんでくれ」彫刻家の友人も涙していた。

作品について何も話すことはなかった。魅了されしばらく沈黙のまま何度も作品の周りを回りながら見入った。その夜、「今日は特別に振舞うぞ」とアトリエの囲炉裏を囲んで飲ましてもらった16年物の古酒。そのクースはぶっ飛ぶほど美味かった。

そんなあの日のことが、電話の向こうの声に誘われて、ストップモーションの映画のシーンのように甦ってきた。







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やるかやらないかは本人まかせ

2022年05月24日 | 日記

遠方から行政視察に訪れた地方議員の友人。

少子高齢化の対策で注目されている島根邑南町の視察に出向き、その帰り道に地域医療ネットワークを学びに訪れたようだ。

往復7時間の日帰りスケジュール。なかなかハードなのだが、いたって元気な笑顔で仲間と二人でやってきた。広島流のお好み焼きを頬張りながら視察の様子を語ってくれた。

年4回の本会議が終わると、毎回、議会報告を載せた後援会だよりの手配りを幅広く行っている。郵便屋さん顔負けのコース取りは、時間のムダをなくそうと改良してきたようだ。どこに手強い犬がいるかもすべてインプットできているのだと笑う。

会報の手配りは選挙応援した私との約束のひとつ。毎朝のあいさつ活動など他の約束もすべて実行しているのは立派。まっ、自分の為なのだから当たり前のことではあるのだが。

「やればキリがないし、やらないのもキリがない」そう言って議員の政治活動を表していた友人。確かにそうだ。名誉職と勘違いでもしているような「議員先生」もたくさん見てきた。

議員として職務拘束されるのは年間80日程度。それでボーナスまで手にする。やるかやらないかは本人まかせ。そんな浮世離れした世界のようだ。

「志なき者は去れ」政治に望むのはそれだけ。












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もう一人の自分

2022年05月20日 | 日記

闘病中の友人からのメールが届いた。

「メンタルを強く維持しようと、架空の自分が元気を引っ張ってくれて、自分を保てています」とあった。2度にわたり大病を乗り越えてきた友人。その強い精神力を支えていたのはもう一人の自分だったとは。さすがだと感銘した。

「元気ですか!」ともう一人の自分が声をかけてくる。そのおかげで病に対峙する自分を保つ。友人の心の中の「装置」を垣間見た。あの大病の直後に開催された仲間の集りに、術後というのをまったく感じさせずに普段のままの雰囲気で出席していた。あの気丈さもその装置のおかげだったのだろう。

強靭な精神力は唯々、すごい。
 
歌ウマの友人が好きな拓郎の曲たち。
友人の一番は「今日までそして明日から」。

 わたしは今日まで生きてみました♪ 
 そして今 わたしは思っています 
 明日からも こうして生きて行くだろうと♪

「気障な人生をしぶとく楽しく生きてやろうと思ってます」メールのラストの言葉はそう弾んでいた。








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しつこさが勝利を引き寄せる

2022年05月17日 | 日記

「ここまでやれば大丈夫」というのが、ないのが選挙。

初めての地方議員選挙にチャレンジする友人。選挙本番に向けラストスパートへ忙しく飛びまわっているようだ。

選挙ポスターの校正メールが業者から届いていた。あまり選挙グッズを担当されたことがないのか、こっちのイメージとかなりズレてしまう。遠方のせいでメールでのやり取りがもどかしい。それでも何とか手直しを重ね出来上がった。

選挙に妥協は禁物で、「まっいいか」とスルーしたことはすべて悪い結果になる。こだわる執念が勝利を引き寄せる。それはどんな世界でも同じなのだが、ゴールが決まっていて選挙はやり直せないから、すべては後の祭りになってしまう。

だから、選挙は”しつこく”やるべし。しつこいオーダーもその意味を丁寧に伝えれば作業は納得される。意味づけをしないと選挙は動かない。

やがて本番。汗した結果は「数値」となって出る。








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あいまいと禍福

2022年05月14日 | 日記

何事もあいまいにしたことのツケは大きい。

どうなのかなぁと迷いながらも忙しさにかまけて、ついあいまいにしたまま過ぎることがある。なおざりにしたツケはブーメランとなって痛手をかうことに。仕事でも人間関係でも結局はろくなことにならない。

ゴールがハッキリしてる選挙などでは、あいまいにしてしまったせいで取り返しのつかない敗因となってしまうことも。

白でも黒でもない中ほどを好むこの国の妙な文化。YESかNOを好む海の向こうの文化とはずいぶんズレる。喜んでくれたのかと思いきや、迷惑がられていたと後から知り、がっくりしたことがある。ほどほどを好み、白黒はっきり意志表示しないそれにずいぶん悩まされてきた。

若い頃、沖縄の友人と文化論を語りあっていた時、ホンネを隠す風土を「蔵の文化」だと指摘されたことがある。言い得ている。

恋の話ならファジーにしていて良いこともあるのだろうが、あいまいは禍のほうを引き寄せるようだ。






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プーチンの戦争の副作用

2022年05月13日 | 日記

火事場泥棒のような「軍拡」と「核」の危うい動きにあきれる。

プーチンの戦争の副作用はさまざまだ。石油などの高騰がそれ。侵略戦争に対抗する経済制裁の副作用のひとつ。それは、経済がグローバル化した時代の戦争がいかに愚かで自滅行為になるかをプーチンに知らしめるため。戦争を止めるための痛みだから耐えなければならない副作用といえる。

だが、この時とばかりに軍事予算を拡大して戦争に備えようとする副作用はいただけない。

ロシアの侵略戦争の不安を煽りながら、「いつロシアが日本に侵攻してくるかわからない、軍事予算の倍増だ」とプーチンにビビった与党の一部議員らが浮足立っている。まるで火事場泥棒のような動きで姑息すぎる。

政治の責任は戦争など起きないように外交力を発揮すること。それこそが政治の使命。だから戦争は政治の敗北ということになる。浮足立ってる面々は政治の使命すらわかってない。

さらにあきれてしまうのは、プーチンの戦争に悪乗りして「アメリカの核爆弾を配備して利用できる核シェアリングを議論すべきだ」と安倍らが発言し始めたこと。

これは、日本にアメリカの核爆弾を配備しようとするもので、ヒロシマとナガサキの心を踏みにじる許されない暴言。その愚かさは底なしなのか。

世界で唯一の被爆国日本の元総理の発言かと耳を疑う。プーチンの戦争に悪乗りする小狡い言動は醜い。

総理時代、プーチンとの蜜月ぶりをアピールしていた安倍。それならロシアに乗り込んで、愚かな戦争を止めるようにプーチンに直談判でもしてみたらどうだ。

ロシアの侵略戦争にビビッてしまい右往左往する姑息な政治家たち。それをごまかそうと勇ましいことを口にするのもいいが、その覚悟はあるのか。

戦争になったら自衛官だけの戦闘ではすまない。戦力の不足を補うには徴兵によって若者たちが「人殺し」の戦地に送り込まれる。政治家自身が自分の子や孫を「人殺し」の戦場に送り込む「覚悟」をもっているのか。それだけの覚悟をもって「戦争」を語らなければ無責任だ。

核兵器についても、ヒロシマとナガサキの地獄図と被爆の苦しみを実感的に共有できていないから「核シェアリング」などと軽口を叩くことになる。

人を殺し、殺されるのが「戦争」だ。戦争を知らない世代の政治家たち。リアリティのない危うさの副作用が気になって仕方ない。



















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「ミータイムきゃんぷ。」発信!

2022年05月03日 | 日記

GWに間に合わせようと進めていたキャンプ場の整備作業。思わぬアクシデントとひどい雨に2日見舞われたせいで遅れてしまった。

もともと無茶ぶりすぎたスケジュールだったので、逆に3日遅れで予定をクリアーできたのを驚いている。

暗くなるまで連日の作業を愉快にこなす”エコヴィレッジかわね再生プロジェクト”の若いメンバーたち。凄腕の職人技はとっても見事でプロフェッショナルぶりを見せつけられた。

それぞれが、それぞれの得意とするものを担当する。多様なメンバーがうまく繋がったチーム力の大切さを改めて感じた。これはどの世界にも共通すること。ホームランバッターばかりではチーム力は成り立たない。

若い連中にはとてもかなわない。体力勝負の慣れない作業に付き合ったおかげで毎日ヘトヘト。ブログを更新する気力も奪われたこの数日だった。

とりあえず、再生プロジェクトの第1ステージはクリアーした。訪れたリピーターからも好評のようで一安心。

『ミータイムきゃんぷ。』新たな愛称も決まりHPも立ち上げ発信する。それぞれの「自分時間」をたのしむ空間づくりを、利用者のキャンパーと一緒にをめざす。

メンバーそれぞれに浮かんでいるイメージを具現するプロジェクトは第2ステージへとつづく。





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