今日からやっと普段の暮らしにかえる。
「やっぱり陽性でしたよ」とPCR検査の結果を、ドクターが電話をくれたのが先週の日曜日だった。
喉がイガイガし始めたのは10日前のこと。てっきり秋の花粉がきたのかなと思っていた。すると、次の日、軽い咳とゾクゾク感。夜には37.3℃の微熱と喉の痛み、悪寒がする。
週明けから、遠方へ3人での珍道中が予定されていたので、「念には念を」と思い、掛かりつけ医院へ電話で相談しPCR検査を受けることにした。
検査数が多かったようで、ドクターからの「陽性」連絡は翌日の午前だった。
ガッカリしたのは、珍道中の中止。友人の経営する焼き肉屋の希少部位オンパレードのザ・ヤキニクが食べれなくなったこと。それに、久々に各地から駆けつけてくれる仲間達に会えなくなった。
寄りによって、このタイミングで感染かよ・・・
LINEで「陽性」だったことを伝えると、珍道中メンバーの教授から「蟹も肉もは欲張りすぎたねぇ」と電話のむこうで笑われた。
蟹というのは、症状が現れる2日前に山陰へ蟹を食べに行ったことである。推定できる感染シーンはそれしかなかった。3兎を追うものは1兎しか得ず、蟹を追いかけたせいで肉と友人との再会を逃がしてしまった。
「インフルエンザとかわらない」そんな風にコロナ感染をいう輩もいるが、そんなもんじゃない。4回のワクチン接種を受けていた。それでも、カロナールを6時間おきに飲み熱を抑えるも39℃近い高熱。ハンパない喉の痛みと咳。悪寒と全身の関節痛といった、ひどい目にあった。
7日間の自宅待機を24日で終えフリーになった今も、日替わり定食みたいに痛い箇所が日に日に巡る。今日のメニューは頭痛。
それに厄介なのは、あれほど臭いに人一倍敏感だったのに嗅覚はいまだ戻ってこない。味はわずかに反応するも、料理がどんな味になっているのか、なかなか辛い状況が続く。
インフルエンザに感染したこともある。だが、タミフルにかわる新薬を飲んで一発で治まった。それに較べれば、 COVID-19 は数倍厄介だ。
逃がした2兎は大きかった。