初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ビスタビジョン映画「地獄花」

2016年03月14日 21時48分24秒 | Weblog


大映京都撮影所では

シネマスコープのワイド画面の像面歪曲と

鮮鋭度がもう一つなので、今までの画面を

二倍にしたビスタビジョンで映画を撮ることになりました



撮影される画面が二倍になりました

ネガが24×36ミリのライカ判サイズになりました

新しくビスタビジョン用ミッチェルカメラも輸入されました



スタンダードサイズもシネマスコープ版もカメラの中の

ネガフィルムは縦に走りますが、ビスタビジョンカメラは普通写真の

ライカと同じようにフィルムは横に走りました



本番撮影では監督がまず

「用意…」と号令をかけると

カメラのスタート・スイッチをオンにします

フィルムは半分のスピードで

「ブーン…」と助走します

カメラ前にカチンコが出されて

監督の次の

「スタート…」の号令を聞いて

本番のスイッチを入れると

「ヒューン…」と本番のスピードでカメラはまわります



そして、フィルムの助走部分とネガが二倍になったので、

ワンカットのフィルム消費量も多くなりました

カメラの本番スイッチをいきなり入れるとフィルムが傷ついたり

具合が悪いのかも知れません



ビスタビジョン第一作はタイトル「地獄花」で

室生犀星(むろうさいせい)原作、脚色監督は

伊藤大輔(いとうだいすけ)で時代劇

田浩二、京マチ子、市川和子、南左斗子,山村総他

ロケーションに津山高原に何日が出かけました



大映のビスタビジョン作品もこれ以外、よく覚えていません

普通に映画を撮って、スクリーンの寸法を広げるだけの

ビスタビジョン・サイズで制作されるようになりました












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