私は,学生時代の写真クラブから写真を始めていました。
学校卒業後も、せっかくの趣味の写真の灯火を消さないように、
家族、友人,旅行先の珍しい風景など写していました。
腕試しに小さな写真コンテストに応募もしていました。
… … …
街の写真クラブの先生から、コンテストを狙うと,
主催者側の狙いを考えて写真を撮るから,
写真道を究めるには邪道だといわれました。
しかし、コンテストは、大勢の応募者をかき分けて入選を狙います。
他の応募者と違う目線で写真を考えて応募します。
自分の考えている作品が,選に入るのは主催者側が認めたことになります。
その作戦が成功するのは愉快なことです。
コンテストは,末席の入選でも,通知のはがきを貰うのはうれしいものです。
自分の技術のレベルも分かります。
… … …
「洋裁の仕事をしている姉が,こんどデザイナーとして一軒、
店を持つことになりました」…
「その開店を機に,いままでの作品を梅田のビルの小さなホールで,
世間にアピールするファッション・ショーを開きます」…
「そのショーの記録写真を撮ってくれないか」…
と妹さんから頼まれました…。
… … …
私は,趣味で写真を始めたのですが,
知らない世界の写真撮影には好奇心が沸きます…。
怖いもの知らずの私は快諾しました。
小さなホールの正面にモデルさんが並ぶ舞台が設えてあって、
その真ん中から細長くモデルさんが歩く道が出来ています。
前の方は円い舞台になっています。
張り出し舞台です。エプロン・ステージというのでしょうか。
その円い前舞台を中心に座席が取り囲んでいます。
… … …
プロのカメラマンはいなくて,会場の女性客の中で
カメラを持っているのは私だけです。
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