カーターブラウンの軽ハードボイルド小説
アル・ウィラー警部シリーズを片っ端から
読みまくったのは…
翻訳者の田中小実昌(たなかこみまさ)の
リズミカルで軽妙な異訳?によるのかも知れません
井上一夫や常盤新平の翻訳も好きでしたが…
田中小実昌の経歴を見ると、戦後の進駐軍基地
で働いたり、ストリップ劇場で脚本を書いたり
また、出演されたり…大変な歴史の持ち主でした
やがてエッセーや小説も手がけられるようになり
遂に、「自動巻時計」で直木賞候補…そして
「ミミのこと」、「浪曲師朝日丸の話」で
直木賞を受賞します。すごい人なのですね…
テレビ局の喫茶室で仕事の合間に
友人とカーター・ブラウンの
アル・ウィラー警部シリーズの話をしていると
当時、人気の高かった漫才さん
唄子啓助(うたこけいすけ)の
鳳啓助(おおとりけいすけ)さんが
「俺も読んでいるよ…」と
私らの話題に割り込んでこられました
鳳啓助さんは漫才師と同時に、
脚本家でもあったのでした…