子供のころ、わが家には
手巻きゼンマイの蓄音機と
電蓄(デンチク=電気蓄音機)がありました
電蓄は、たしか41(よんいち)出力管
(真空管)を使った
ラジオ付きのシングルアンプで
2500Ωのフィールドコイル付き
ダイナミックスピーカーを駆動していました
当時、わが家に珍しいレコードで
ビクター長時間レコードと書かれた
銀色ラベルの12インチ
レコードがありました
曲目は「グリーグのペールギュント
第一、第二組曲」でした
レコード回転数はLPの33回転あたりでした
ストロボスコープは78、80回転だけでしたから
その都度、レコードを聞きながら回転数レバーを
調節していました
この長時間レコードはビクターに
とって大失敗だったようです
ビクターはこの失敗がトラウマになって
後年、LPレコードに乗り遅れて
45回転のドーナッツ盤を選択します