高校野球が始まりました
高校野球のテレビ中継には、約9台のカメラが
球場のあちこちに据え付けられます
そのうち約5,6台のカメラが試合を中心に撮ります
それぞれのカメラは球場を広く撮るカットから
ピッチャー、バッター、内野手、外野手など
色んなサイズのカットのほかに
一塁、三塁側のダッグアウトも撮ります
観客も撮ります.
2試合くらいまで陽はまだ高いのですが
試合が長引いて陽が西に傾いてくると
グランドに大屋根の影が広がってきます
二塁手には陽が当たっていますが
三塁手,一塁手は影に入ってきます
カメラは陽の当たっている選手の次に
影の中の選手をすばやく撮ります
三塁側のダッグアウトは陽が当たっていますが
一塁側のダッグアウトは日影になってきます
被写体が変わるたびに露光オーバーまたはアンダーになります
9台のカメラの面倒を見ているVE(ビデオ・エンジニア)は
その都度カメラのアイリス(絞り)を調節しなくてはなりません
9台のカメラのオーバー,アンダーの絞りの調節は大変です
そこで、カメラには大体適正露光になるよう
オートアイリスになっています
つまり、写真のカメラの自動露光(AE)と同じような構造です
9台のカメラは大体適正露光に調節されています
VEが気になるカメラの露光補正の
プラス,マイナスの微調整をします
各カメラのカメラコントロールパネルの
モニターにはそのカメラのヒストグラムが
映るようになっています
VE(映像技術者)はその波形を見て,
づまり、白とびに気を付けます.