サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

電動車椅子サッカーの選手たち

2016年04月04日 | 電動車椅子サッカー

 JIFF障がい者サッカー連盟設立前から各障害者サッカーなどについて書き込んでいこうという思いはあったものの、忙しさにかまけてほとんど何も出来ていなかった。

 例えば昨年10月に岐阜まで観に行ったCPサッカー全国大会。あるいはブラインドサッカー日本代表パラリンピック予選敗退のメディア報道で、“批判”がほとんどなかったことへのブラインドサッカー協会松崎さんの指摘のことなど、下書きして放置したままになっている。そのあたりは時期を逸してしまったが、“今日”は電動車椅子サッカーの選手たちについて少しだけ書こうと思う。


 電動車椅子サッカーの選手は、障害(難病)的には、筋ジストロフィー、脳性麻痺、脊髄性筋萎縮症(SMA)、脊髄損傷などがいる。昨年放映されていたドラマ内で電動車椅子サッカーをプレーしていた三浦春馬さんの設定はALS(脊髄性側索硬化症)だったが、実際にはALSのかたとはお会いしたことがない(認識できてない可能性もある)。
 
 電動車椅子サッカーにはクラス分けがあり、ざっくりいうと軽い方のクラスは主として脳性麻痺の選手、重い方のクラスは脳性麻痺以外の選手ということになる。

 各々の障害(難病)にもいくつかのタイプがあり、症状も個人によって異なる。
 筋ジストロフィーにもいくつかの型がある。私自身ヘルパーの資格をとり介護の現場も経験、実際体に触れることにより筋ジストロフィーを実感したりもした。その30代の男性が昨年亡くなった。彼は電動車椅子サッカープレーヤーではないが、この1年で(私の知る限り)電動車椅子サッカー関係者が6名以上亡くなった。なかには面識がある人も含まれていた。
 2013年1月オーストラリアで開催された大会に参加することになっていたが選手が大会直前に入院、その後亡くなるということもあった。
 そのなかの一人はお葬式を撮影させていただいた。撮影していいものなのか、撮影させてくださいとお願いしていいものなのか、かなり迷ったが ご家族にお願いして承諾をえた。

 若くして亡くなった人々の想いの延長線上に電動車椅子サッカーがある。
 その想いの一端だけでも、現在制作中のドキュメンタリー映画で伝えられたらと思っている。

 ちょうど1年前の4月4日も19歳の電動車椅子サッカープレーヤーが亡くなった。当日午前中も電動車椅子サッカーの練習をしていたという。面識もありFacebookのお友達でもあったが、その時は都合がつかず前夜式も葬送式も伺うことができなかった。せめて1年後、追悼文らしきものを書こうと思い、こういう書込みになった。



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