サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

CPサッカー日本代表 世界大会への切符をかけデンマークへ

2016年07月27日 | CPサッカー

 CPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)日本代表が昨日7月26日にデンマークへと旅立った。
 7月29日よりデンマークで開催される「IFCPF World Championship Qualification Tournament」へ参戦するためだ。大会にはリオパラリンピックに出場できなかった13か国が参加、4つのグループに分かれ来年開催される「IFCPF World Championship」の出場権への切符をかけ争う。上位8か国、つまりグループリーグを2位以上で通過し準々決勝に進出すれば出場が決定する。ちなみにリオパラリンピックに出場する8か国は世界大会への参加が既に決まっている。
(ちなみにCPサッカーはリオパラリンピックまで開催されるが、東京パラリンピックでは残念ながら開催種目から外れた)

 グループリーグの日程とランキングは以下の通り。日本のランキングは16位。時間はいずれも日本時間。
 第1戦 フィンランド(21位) 29日25時=30日午前1時
 第2戦 デンマーク(18位)30日23時
 第3戦 カナダ(10位)8月1日18時30分

 初戦と第2戦に勝利すること、最低でも負けないことがグループリーグ突破のために必須条件となってくるだろう。

 日本代表を率いるのは元Jリーガーの安永聡太郎監督。今年4月に監督に就任、選手選考会や練習を積み重ねてきた。
 練習には元Jリーガーや元なでしこジャパンの選手、高校サッカー部の選手たちも参加、強烈なスパークリングパートナーとなりチームの底上げに協力というか、CPサッカー日本代表をコテンパンにやり込めた。以前の練習では中学サッカー部、なでしこリーグ2部のユースチームなどと練習試合を組むことなどが多かったようだが、CPサッカーの世界基準と比べるとどうしてもフィジカル的には劣ってしまう。その点、今回の相手は世界大会へ向けての良いシミレーションとなったことだろう。
 
 チームが目指すのはまずはコンパクトなサッカー、この点はサムライブルーも他のサッカーも同じだろう。ただCPサッカーはオフサイドがないため難しい点もある。したがって縦のコンパクトさだけではなく、横のコンパクトさも重要になってくる。
 
 安永監督がモチベーターとして優れているからかチームの雰囲気もとても良いようだった。また昨年行われたパラリンピック予選の惨敗を受けてか選手自身の良い意味での危機感も感じられた。

 まずはグループリーグを突破し世界大会への出場権を得るとともに、少しでも上の順位に食い込んでいい結果を持ち帰ってほしい!
 そしてもちろん安永監督が力強く言うように、優勝を狙ってほしい!