サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

オレンジ着て観たサムライブルーと電動車椅子サッカー関東代表

2014年06月16日 | サッカー

サムライブルーの敗戦から1日たちました。

昨日はサムライブルーvsコートジボワールのキックオフが10時、午後から横浜で電動車椅子サッカー関東代表今年度第1回の練習の撮影に行くことになっており、撮影にいくためには家で見ていると間に合わない。
横浜で試合を見れる場所を探したら、JICA(独立行政法人国際協力機構)主催のパブリックビューイングを発見。「あえて日本とアフリカをひとつに!」というコンセプトで服装も青ではなくコートジボワールのオレンジでご来場くださいというようなイベント。アルコールは禁止。どうしようかと思ったが、サッカーバーでビール飲んで大騒ぎしているグループの隣で見たりするのもいやだなと思い(自分は飲めない状況だから)、青いインナーの上にオレンジのシャツを羽織って横浜みなとみらいまで行って来ました。
会場には駐日コートジボワール大使を始め多数のコートジボワール人、何故かAwayでの観戦とあいなったわけですが本田のゴールには大歓声が沸き起こり、青は着ていなくても心の中ではサムライブルーを応援している人が多数いることが判明。しかしコートジボワールのゴール後は歓喜するコートジボワール人を間近で見るはめに…。悔しい。

試合が終わって大急ぎで、電動車椅子サッカー関東代表の練習会場へ移動。
クラブチームの全国大会とは別に、各地区の代表が集いしのぎを削る全国大会が「マルハンカップ パワーチェアーフットボールブロック選抜大会」であり、今年は8月24日日曜日鹿児島で開催されます。もちろん私も行きます。昨日は大会に向けた関東代表の第1回の練習日だったわけです。ブロック選抜大会は国際ルールの10kmで競技が行われ、各チームのレベルもかなり高いんですが、今年の関東代表は選手を18名と多めに選考、全国大会の際は7~8名まで絞られるそうです。初日ということでミーティングに長い時間が割いてあり、そのあたりもとても興味深かったです。
電動車椅子サッカーのことは、また書き込みます。


ところでW杯サムライブルーの試合映像を今日改めて見返したが、日本はやりたいことができず、最終的にはコートジボワールのプラン通りになってしまった。
前線の大迫と本田は前線から追うものの中盤・DFは連動せずラインも低めで、結果として走らされて体力を消耗した印象で、信じられないようなパスミスもとても多かった。特に香川、守備も中途半端で攻撃も空回り、パスミスも多かった。
本田は自分の調子が上がらないことを自覚しているのか、走ってチームに貢献しようという意志が感じられたがミスも多かった。もちろんゴールは素晴らしかったけど。大迫は守備に走り回り、動き出してもパスが出てこないで少々かわいそうな側面も。岡崎は持ち味を出せず。山口蛍は失点の場面では疲れ果てマークが甘くなってしまったが、間延びした中盤を走り回り大いに貢献。長谷部も頑張ってはいたが90分持つようにはとても思えず、遠藤への交代は良かったと思う。実際、遠藤が入って日本は良い状態になったし。
内田と吉田は怪我上がりの体ではほぼベストのパフォーマンスだったのでは。先制点は長友の上がりからで、その点はさすがだが長友ならもっともっとやれるはず。失点の場面もジェルビーニョに完全にやられていたし。森重も体を張って止めていたが、今野の状態がよかったらもっとディフェンスラインを上げてくれていたのではないかという思いも(?)。川島は2点目のニアへのシュートは止めてほしかった。
ザッケローニ監督の采配で言えば、香川の左サイドでの守備が不安なのはわかるが、やはり大久保は1トップにいたほうが得点の可能性は高まったように思う。最後のパワープレー、吉田は頑張っていたが「パワープレーやるなら豊田選んどけよ」と思ったのも事実。豊田選手はあの場面を見て何を思ったのだろうか。
また何人かの選手が語っていたように、日本のやりたいサッカーができなかった。是非、ギリシャ戦では、これぞ日本サッカーというのを見せてほしい。そのためには遠藤選手の先発が不可欠であろう。香川ももし本当に調子があがらないのなら先発から外すという選択もあるべきだろうし。今野が左サイドバックに入り、長友が左の中盤という手もある。もちろん香川選手が復調して活躍してくれればうれしい限りですが。また内田選手ではなく酒井宏樹選手の先発もありうるかもしれないし、1トップは大久保の先発が是非見てみたい。