サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

モバイル型遠隔情報保障システム

2013年06月17日 | 手話・聴覚障害

毎週見ているTV番組は、「やべっちFC」に「フットブレイン」、そして「ろうを生きる・難聴を生きる」。
最近は「あまちゃん」も見てますけどね。

「ろうを生きる・難聴を生きる」は録画で見ることが多いのですが、先週の森本選手(ハンマー投げのろう者世界記録保持者)に引き続き、今週もデフリンピック特集、デフ女子バスケ日本代表の特集でした。もちろん見ました。

で、先々週分を見ていなくてやっと見ました。
デフリンピックではなく、「モバイル型遠隔情報保障システム」の特集でした。


「モバイル型遠隔情報保障システム」とは? 
番組サイトから引用します。
教育現場での情報保障は、長年の課題のひとつ。
情報保障を行っている学校でも、情報保障者が学校に行き、聴覚障害のある子どもの隣に座ってノートやパソコンを使って行うことが多い。聴覚障害のある子どもたちからは、知らない大人が隣に座ることの精神的な苦痛を訴えられることがあるという。
それを解決するために考えられたのが、モバイル型遠隔情報保障システム。まず教室と、パソコンの文字通訳をする情報保障者をスマートフォンでつなぐ。そして先生の声を遠隔地の通訳者が文字に起こして、インターネットを利用して教室にあるスマートフォンに表示する。このシステムは、これからの教育現場での情報保障のあり方を変える可能性を持っている。
このシステムを導入している東京都練馬区立開進第二中学校の取材を通して、この遠隔情報保障が実際にどのように行われているかを紹介する。


その開進第二中学校では、以前映画「アイコンタクト」を上映していだきました。
その時に講演もしたのですが、私の声を遠方の情報保障者がパソコンで入力、その文字が体育館のスクリーンに写し出されました。
その場にパソコン通訳者の方がいるわけでもないのに、私がしゃべった内容がスクリーンに写し出されるのですごく不思議な気がしました。
もちろん難聴児のための情報保障システムなのですが、難聴クラスがあることで聴者の生徒もいろんなことを知ることになり、それはそれで貴重な経験となっているのではないでしょうか。

「モバイル型遠隔情報保障システム」は、謝金の問題など解決しなくてはならない問題もあるようですが、一つの方法として広まっていくと良いと思います。


難聴クラスのある学校には他にも行ったことがありますが、手話を全く知らない難聴者も多く、できれば手話も覚えていくといいのになあなどと思ったこともあります。