NHKラジオアーカイブスで、作家の有吉佐和子さんのを取り上げていました。
今まで知らなかったのですが、父方は長州のエリート、母方は紀州の名家、「お嬢様」
小学生時代は、銀行員である父親の仕事の関係で、オランダ領インドのパダビヤで過ごす。
今日のインドネシア。
幼少期に西洋文化の中で過ごし、昭和16年の戦争が始まるころに帰国 母方の和歌山県に住む。
「恍惚の人」「複合汚染」など、いま問題になっていることを、鋭く指摘して書いていた人。
「華岡青洲の妻」は、朗読で取り上げることもあった。
「紀の川」は、ずっと読みたかったけれど読めず、NHKNの朗読の時間でやっていて
3か月くらいかけて、聴き終えました。
女性のアナウンサーの朗読でしたが、とても落ち着いた聴きやす朗読でした。
才気に富み、とても活発な、気性のきついところのある女性だったようです。
進んだ考えを受け入れることのできる、柔軟な感性を持っていらしたのかもしれません。
有吉佐和子さんの本に刺激されて、認知症、公害問題などに目覚めた人が、
社会の問題を、より明らかにしていった。
歌舞伎が好きで、劇作家になりたかったとか。
書くことが、自分の業(ごう)だとおっしゃっていた。
1931年(昭和6年1月20日~1984年8月30日
53歳、心不全で亡くなった。
ベストセラーになった作品は多く、
その小説の名前は知っていても、読んだことのない作家でした。
あまり、ご縁がなかったということかもしれません。
駆け抜けていった女性のひとり。
三月の花たち (eriさんからお借りしました)
とても華やかな、野の花ですね。
春がそこまで来ているような。