前回の高橋源一郎飛ぶ教室は、
京都への初フライトでした。
今回、高橋源一郎さんの冒頭の短いお話は
弟さんが、2日前に癌で亡くなられたこと。
京都での公開生放送の直前だったと明かされました。
幼少期、3歳違いの弟さんと、とても辛い経験をされてきた。
お父さんはどこかへ行ってしまって
夜仕事に出るお母さん。
2人で寂しさをまぎらわせるため、
源一郎さんは、毎晩、紙芝居を作って、弟に読んであげていたとか。
最初の読者は、弟さんだったのでした。
想像の翼を広げ、宇宙へロケットを飛ばすこともできる。
お話を創ることは、子どものころからもう、始まっていたのでした。
両親を亡くした時には感じなかった悲しさを
弟さんが亡くなったことで、強く感じると。
確かに、自分より歳の若い人が亡くなるのは、
耐えがたいです。
お話を聞いていると、泣けてきました。
そこには、とても深い哀しみがあって、触ることができそうでした。
・・そのあとにかかった曲、ユーミンの「春よ来い!」の歌詞が沁みて、
また涙が出てきました。
その悲しみを乗り越えて、生放送をやり遂げた。
誰も知らなくて、驚きました。
会場にいらした、伊藤比呂美さんが、今回のゲスト。
彼女も、お悔やみをおっしゃっていました。
ラヂオって、不思議なつながりを持たせてくれる。
長く番組を聴いていると、みんな家族のようになる。
悲しみに寄り添ってくれる人たちが、
いっぱいいることに気づく。
時間を共有するって、不思議なことですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b2/bf230f9d786494222694dffc20620d0f.jpg)
みやこわすれ (高谷学さんからお借りしました)
初めてこの花の名前を教えてくださった、Tさんのことを
思い出しました。
野の花がいっぱい咲いているお庭でした。