風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

急にこのブログが表示されなくなりました・・・

2023-08-31 22:41:27 | 宇宙

なにがなんだか、分からないのですが、

急にこのブログが表示されなくなりました。

ネットでその原因を検索していると、

なにか違反があって、自動的に削除される場合もあるらしい。

 

パスワードを変更してみたり、

あれこれやってみました。

電源を切って、再起動もしてみました。

 

でもダメ。

 

そしてあきらめかけて、いまいちどやってみたら、

なんと、元通りに表示されたではありませんか。。。。

 

全く、なにがなんだか、わかりませんが

まあ、解決したようなので、

これで寝ます。22:48

おやすみなさい。

明日の朝、このブログが開きますように・・・・

 

 得も言われぬ、美しい色彩。 鳥も飛んでいます。 (高谷学さんからお借りしました)

   富士山を横切る白鷺数羽

  このような瞬間に出会えるのだから、写真はやめられませんね。

  宇宙を感じます。


東山魁夷さんの大型本 「現代日本素描画全集」 第6巻

2023-08-30 19:24:17 | 絵画

図書館から借りていた大型本

「現代日本素描画全集」の第6巻 東山魁夷

返却日になったので、急いで見ました。

東山魁夷さんの描く青い色。

だんだん、なぜ自分が魅かれるのか、分かってきたような気がします。

 

東山魁夷さんは、「無心に自然を見ていると、わたしを描いてという声が聞こえてくる」とおっしゃる。

「山の雲や、波・・・波自体の意思で打ち寄せ 響きを立てているのではない。

宇宙の根本的なものの動きにより、生命の根源からの導きによるものではないだろうか。」と書いておられる。

  (創造主の声を聞いておられたに違いありません。)

 

1971年(昭和46年) 63歳の時に、唐招提寺の障壁画を描くことを受諾なさった。

1975年(昭和50年)67歳の時に完成。

唐招提寺というお寺が好きで、何度か行きましたが、この障壁画は見ていません。

(一般公開はしていないのかもしれません・・調べたところ毎年6/5~6/7の3日間だけ公開されるようです。)

その下絵が、日本でもヨーロッパでも、展覧会が開かれ、公開されている。

(それも見たことはありません)でも、テレビは画集では見ました。

心ゆさぶられる、力のある障壁画。

 

この大型本を編集した佐々木徹さんの言葉に、共感します。

****P102 道  ****

 われわれは、人のなかにいながら 人と出会わず。

 自然のなかにいて 自然を忘れがちである。

 東山魁夷の作品は、静謐(せいひつ)に充ち、事々しい主張はしないが、

 その風景を通して、人と自然のあるべき姿を告げ知らせていると

 言えるだろう。

************************

東山魁夷さんは、絵を描くために生まれた人なのだと思います。

牧野富太郎さん(朝ドラ「らんまん」の主人公が、植物の採集を使命としたように。

 

こういう人は、神さまから選ばれた人なのでしょう。

しあわせな人生(苦労があっても)を送られた人たちです。

 

東山魁夷さんの青い色の世界に、浸っていることができた日でした。

 

 東山魁夷  朝雲   (無料画像からお借りしました)

  自然と一体になる感覚、、、静謐、、、、絵を見て瞑想する

  長野県にある記念館へ行っておけばよかったなあ

 


司馬遼太郎 雑談 「昭和」 1 何が魔法をかけたのか 

2023-08-29 17:45:53 | 歴史

司馬遼太郎さん生誕100年なので

100分de名著では、家康を書いた「覇王の家」が取り上げられました。

そして、NHKに残っている映像(1986年のもの)から、

雑談「昭和」第1回 何が魔法をかけたのか

録画していたのを見ました。

 

司馬遼太郎さんは24歳ころ陸軍の戦車部隊に属していて

栃木県で敗戦を迎えた、その4か月?前までは、部隊は満州にいた。

 

青年の司馬さんは、その当時、自分はどうしてこんな国に生まれたのだろうか?と考えていた。

日本は、ちゃんとした国だったのに、大正末期、昭和元年から20年、

魔法の森になっていた。

何が魔法をかけたのか、、、について探ろうと、

それまでの日本にいたはずの、立派な人物・日本人を探して、見つけて

小説に書いてこられた。

 

けれど、ノモンハン事件について、書こうと思って、調べたり、当時の人物にインタビューしたが

書きたいと思う人物は、いなかった。

ノモンハン事件、中国侵略、太平洋戦争まで

「国というものをバクチ場の賭けものにするような、

こっけいな意味での勇ましい人間が、

愛国者ぶってやることがパターンになった」と司馬さんは言い切る。

 

参謀本部なるものができ、統帥権を振りかざした。

日本は軍部に占領されてしまっていた。

それは、支配ではない。

織田信長が支配するというとき、民のことをも考えての支配だった。

けれど、ノモンハン事件で兵の75%が死ぬという異常な戦い。

 普通は30%の兵を失くしたら撤退するのが常道。

ロシア軍との兵力の違いも計算せず、古い武器で無謀な戦いをした。

その作戦を計画したのは、参謀本部の幕僚、将校、

当時のエリート官僚たちだった。

 

彼等は、国家をたぶらかした。

満州国で味を占めた軍部は、日本国をたぶらかして、自分の国を占領した

魔法の森の占領者は、悪かった。

統帥権という魔物を使い、インチキの理論、論争で、人々をあやつる

異様な時代だった

 

そこへ敗戦後、新しい占領者GHQが来た。

人々は、自然に、新しい優しい、物をくれる占領者に親しんだ。

 

司馬遼太郎さんは、魔法の森の謎を解くための「鍵」手作りの鍵を作ろうと

歴史小説を書いてこられた(放送当時執筆を初めてからすでに40年経っていた)

 

まだまだ読んでいない司馬遼太郎さんの本がたくさんあります。

「竜馬がゆく」が書かれなかったら、

坂本龍馬という人物は、いまほど知られていることはない。

「峠」を読まなかったら、河合継之助を知らない。

 

関西地区限定の放送であるらしいのですが、

あと残り7回、心して見せていただきたいと思います。

なぜなら、日本はまた、おろかな、むなしい戦争に引きずり込まれるかもしれないから。

 

 伊香保の赤い橋  (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  世界の国々をつなぐ、赤い橋はないのでしょうか。

  安心して人々がそこを通ることのできる赤い橋。


ブレイディみかこ 作 『R・E・S・P・E・C・T リスペクト」

2023-08-28 20:42:29 | 

8/25の高橋源一郎の飛ぶ教室は

ブレイディみかこさんがゲスト。

彼女の新刊『R・E・S・P・E・C・T リスペクト』を

ヒミツの本棚で取り上げていました。

 2014年にイギリスで本当にあったシングルマザーたちが立ち上がったお話

******本の紹介をネットから引用します*********

やれるか、やるべきか、じゃない。やるしかないときがある。

2014年にロンドンで実際に起きた占拠運動をモデルとした小説。

ホームレス・シェルターに住んでいたシングルマザーたちが、地方自治体の予算削減のために退去を迫られる。

人種や世代を超えて女性たちが連帯して立ち上がり、公営住宅を占拠。

一方、日本の新聞社ロンドン支局記者の史奈子がふと占拠地を訪れ、

元恋人でアナキストの幸太もロンドンに来て現地の人々とどんどん交流し……。

「自分たちでやってやれ」という精神(DIY)と、

相互扶助(助け合い)と、シスターフッドの物語。

*********************************************

 

日本で、このようなことは、起こりにくいのではないか。

 こうあるべき・・・・という慣習に、従うように教育されてきた日本人。

 世間体を気にして、みんなと同じだったら安心する。

 違う者を排除しようとする集団。

高橋源一郎さんとブレイディみかこさんが投げかける問い。

 

自由に生きる、縛られない、解放されている・・・・

最近このことを、よく考えます。

 

変な子ちゃんというあだなを、大学の時の友だちグループから頂戴した私。

どこがどう変な子なのか、自分では分かりませんでした。

「うん、うんと言いながら、ちっとも人の意見に従わない」とも言われました。

 

でも、私も、どこか、みんなと同じでなくてはならない・・・という縛りから、

自由になっていないような気もします。

自分らしく生きる・・・・生きてきたつもりではあるのですが。。。

 

 サルスベリ  (よしみさんからお借りしました)

  風にゆれるサルスベリは、夏の花ですね。

 


森田真生 著 『数学の贈り物』 つづき

2023-08-27 17:09:10 | 思想

なんだか哲学書のようなエッセイのような、

岡潔さんに通じる本でした。

いくつか書き留めておきたい言葉があったので、引用させていただきます。

****2018.9.1「母語」より P142

 「隔たり」の彼方から響く声に耳を傾け、

 わからないという緊張のなかで言葉を編んでいくことが「対話」だとするなら、

 僕らは生を授かったその瞬間から、

 一つの対話に投げ込まれているのではないか。

 

 春の光、風の匂い、虫たちの鳴く声を全身で感じながら

 最初の言葉が咲くのを待っている子は、

 すでにその対話の入り口にいるのかもしれない。

*******201812.31 「現在 プレゼント」より P152

 子どもの住む世界に、はかどりをはかるための基準はない。

 物事に単位の物差しを押し当てて、

 固定された尺度と比べてはかるという発想がない。

 はかのない世界を、はかのないままに、

 彼らはすべての瞬間を懇親で生き抜く。

         注:はかとは、古来畑の一区画を言ったことば

     P154

 はかばかしく、はかどることだけでは つかむことのできない、

 はかない瞬間の贈り物がある。

 そのたちまちに消えゆく光を、

 「きえざる中にいひとむ」(芭蕉の句より)ためには、

 慎重にはかられた言葉の世界を 丁寧に育んでいく必要がある。

***************引用おわり

 

コンピュータによる情報の処理、瞬時にニュースが伝わる、

時には、人を傷つける中傷が、拡散される現代社会。

私たちは、静かに自分で考えるという大切な時間を 失くしているのではないか。

 

数学者の立場からの論理の進め方。

荘子の「胡蝶の夢」や道元、芭蕉の思想の引用もあり、

とても興味深い本でした。

 

独立研究者(森田真生さん)のライブ活動、、、、機会があればお聞きしたいな。

 

 和風のランプ  伊香保の旅から (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  伊香保温泉、、、、懐かしいです。 友達と赤城へ行く途中、寄り道した温泉です。