風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

関西学院大学 RCCキリスト教講座 「聖書と伝説」 第3回

2023-06-30 19:22:28 | キリスト教会

関西学院大学 RCCキリスト教講座春学期 「聖書と伝説」第3回が、6/28にありました。

講師はA.スルターホルツ神学科教授

学ぶところが多いです。

聖書にはほとんど書かれていない、イエスの幼少期。

中世の暗黒時代と、聞いてはいましたが、

ここまで聖書をおとしめるような、空想、おとぎ話、童話を混在させたような物語。

取るに足りない、ばかげた奇跡を、子どものイエスがしたという。

 例えば、大工の父ヨセフの仕事を手伝っていて、木の長さ足りない時に、伸ばしたとか、

     母マリアが、木の実が取れないので、木をイナバウアーのように反らして、取れるようにしたとか。

聖書が、寓話と同じレベルのものであるかのように人々に思わせた。

人々が、信仰をなくすように誘導したことが、よく分かりました。

かつて、「聖書は神話ですから」という教授もいらっしゃいました。

 

わたし自身、子どものころは、童話と聖書は同じようなものだと思っていました。

だから奇跡があっても、なんの不思議もない。

しかし、中学のころ、歴史上の人物、実在の生きていた人間として、イエス・キリストが

歴史の教科書に書いてあるのを見て、びっくりしました。

 

実在の人物だったのか。。。。。

キリストの神性と人性、、、その神秘に目が開かれました。

 

本日6/30の聖書通読、コロサイ人への手紙 2章8節 22節 23節

8節 あの空しいだましごとの哲学によって、

  だれかの捕らわれの身にならないように注意しなさい。

  それは人間の言い伝えによるもの

  この世のもろもろの霊(幼稚な教え・原理)によるものであり

  キリストのよるものではありません。

22節 これらはすべて使ったら消滅するものについての定めで

   人間の戒めや教えによるものです。

23節 これらの定めは、人間の好き勝手な礼拝、

   自己卑下、肉体の苦行のゆえに

   知恵あることのように見えますが

   なんの価値もなく、肉を満足させるだけです。

      (新改訳聖書 2017年)

惑わされないように、気を付けたいです。

 

 菜の花の中の水仙   (野口勝利さんからお借りしました)

  良い安息日をお過ごしください。

  多くの人が、イエスさまと出会うことができますように。

 

 


2001.9.11 同時多発テロ 戦争 ショック・ドクトリン

2023-06-29 16:49:41 | 歴史

昨日の続きです。 100分de名著 第3回

戦争 ショック・ドクトリンは、株式会社化する国家と 新植民地主義

この9.11を、テロと位置づけたことで

・戦争の定義は変わってしまった。

・国による国民の監視、言論統制が正当化される

・新植民地主義・・・規模が巨大化

1980年 民営化元年 レーガン大統領のころ マネーが主役=貧困大国化した

 ドナルド・ラムズフェルド国防長官

 ディック・チェイニー副大統領

 ジョージ・ブッシュ(テキサス州知事から大統領へ)

見えない回転ドア・・・民間企業役員が政府の中枢幹部になる

 政府中枢に人を送り込み、法制度を都合よく決める

 民間企業に戻り、私腹を肥やす

国家が、直接的な経済だけで動き始める

 

9.11以降 急進的な新自由主義の進化で

 戦争・災害対応に至るすべてっを、利益追求のベンチャー事業にする

 治安のためと セキュリティブームで監視カメラが巨大マーケットになった

  税金が民間の大企業へ流れる

  *見張られているのはだれか

安全保障の名のもとに、国民のデータを掌握する

 *なんだかマイナンバーカードを連想する

 

2003年3月 イラク戦争=衝撃と恐怖作戦と名付ける

 軍人を派遣社員にする(公務員だと福利厚生に費用がかかる)

  *ワグネル???を連想する

 フセインを失脚させたあと、CPA(連合国暫定当局)を設置して、新たな統治をしようとした

  =文化、伝統、歴史、民俗的アイデンティティを白紙状態にしようとした

  外資に搾取されつくし、イラクは混迷状態になる

結果、より悪いイスラム原理主義を台頭させることになった。

 

占領も、復興も、すべてをビジネスにする=破壊して復興することが、先物商品になった

 現地の人は入っていない。利益を受けていない。

 米国内でも市民が被害者になった=格差拡大で貧困層が増える。

 

人々の欲望は、果てしがない。

新自由主義を唱えたフリードマンも、ここまで進化することは、予測していなかったのではないか。

世界中が、混乱・混迷。恐怖と不安の暗闇の中へ・・・・

 

「目を覚ましていなさい」と、イエスさまはおっしゃいました。

著者のナオミ・クラインさんの分析力には脱帽です。

 夕焼け (高谷学さんからお借りしました)

  

 


『ショック・ドクトリン』 6月の100分de名著

2023-06-28 19:16:03 | 

100分de名著 6月は、『ショック・ドクトリン』 ナオミ・クライン著

 ドクトリンは、政策という意味。

講師は、堤未果さん。

 

1970年代、フリードマンの提唱する「新自由主義」を、

  シカゴ大学で教えられた学生は、シカゴ・ボーイズと呼ばれて世界中にいる。

  無償の留学制度、ただし大学は選べなくてシカゴ大学のみ。

 その手法は、1.規制緩和・・・非正規雇用

       2.民営化・・・公共のもの(国営)を廃止する

       3.社会保障の削減・・・年金・保険・手当

第1回はその実験例として

・1973年の南米チリ・・・アジェンデ人民連合政府は、ピノチェトの軍事クーデターにより転覆される

 その後南米は、新自由主義経済に浸食され、米国の経済支配の実験場となる

・1980年代のイギリス (サッチャー首相もシカゴ・ボーイズ)フォークランド紛争に始まる

1ショック(恐怖)を与える・・・クーデターや紛争・戦争などの惨事便乗型資本主義

2.新自由主義の考えを、政府首脳部に入れる(規制緩和、民営化、社会保障の削減)

3.外国資本が入ってくる・・・格差を広げる。富裕層と貧困層がはっきりする。

 

2回目は、国際機関というプレーヤー

・1997年12月3日は、国民的屈辱の日と韓国では言う。

IMF(国際通貨基金)は、アジアを救済しない(アメリカが拒否・・・その中にはシカゴ・ボーイズがいた)

民間企業が、外国の資金に買収される。

国の保護を外させて、外国が自由に参入できるようにした。

無法地帯・・・国を人質にして侵略するのと同じ。

実験例は

・中国。。。天安門事件

・ソ連。。。ゴルバチョフを失脚させて1991年12月ソ連崩壊

 

伊集院光さんも、「ショックです」を連発。

私も、日本のたどってきた道を思い、ショックでした。

 

スピードが新自由主義には欠かせない。

 人々がショック(恐怖・不安など)で、判断力をうしなっているときに、どんどんやる。

 情報が入りすぎる現状・・・スマホ、AI,デジタル

     立ち向かうには*ゆっくり立ち止まって考えることが大切*

第3回第4回は、明日書きます。

 目が開かれた思いです。

 判別する力をもちたいです。  (聖書アプリからお借りしました)

  混迷の世の中、、、なにが正しいのか、分からなくならないように。

  混乱させられないように、惑わされないように、朝の静かな時を大切にしたいです。

 


草柳大蔵さん 第2回 NHKカルチャ―ラジオ アーカイブス

2023-06-27 15:44:04 | 

草柳大蔵(くさやなぎ だいぞう)さんは、テレビでお見かけすることがよくありました。

NHKカルチャ―ラジオ・アーカイブスで第2回を聴いて、教えられることが多々ありました。

 

人を訪問したとき(会社など)

応接室へ通されても、その人が来るまで立って待つ。

 これは芦田総理の夫人に教えられたこと。

 その教えをずっと守ったことが、他者から信用されることになった。

 

お客さんをお見送りするときは

 その姿が見えなくなるまで送る。

 すぐにガラガラと戸を閉めたりしない。

  これは、私も母に教えられたことでした。

  すぐに戸を閉めたり、電気を消したり、鍵をかけたりしないこと。

 

感動したのが、小児科の身体障碍児のリハビリ病院でのこと。

そこの病院では、何か月も入院して訓練を受けた子供さんが退院するとき、

院長、看護婦長、医師、担当看護婦2人の5人が玄関で、タクシーが見えなくなるまで

手を振って見送る。

その光景を見た子供さんは、その後の立ち直り、社会復帰が早いという。

後ろで見守ってくれている人たちがいる。

そのことで自信を持つことが出来る。

 なんだか涙が出そうになりました。

 

それと、東山魁夷さんから聞いたこと。

目が見えなくなり病気で入院している母親。

お見舞いに来た喉頭がんの弟、

その二人の死と、日展の落選の通知が、ほぼ同時に来た。

そのとき、東山魁夷さんは、この時(どん底のとき)すべてのものがなくなったとき、

生まれ変わったという。

静澄(せいちょう)な目で、自然を見れるようになり、自然とつながったという。

 その後 あの絵、「ひとすじの道」が出来た。

 

   東山魁夷著『わが遍歴の山河』、持っていたかなあ。

 東山魁夷さんの絵は、大好きです。心が鎮まるような気がします。

  清らか。まさに清澄の青の世界が広がっています。

 

草柳大蔵さんは、病床で書いた『絶筆 日本人への遺言』で、

伝えたいことを、渾身の力を振り絞って遺された。 

  昨日の「恩送り」と同じですね。

 皇居を走って (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  都会の中のオアシス、憩いの場所ですね。

  いつも素敵なお写真をありがとうございます。


恩送り(おんおくり)  

2023-06-26 20:47:02 | 

恩送り(おんおくり)という言葉をご存じですか?

恩返しは、個人対個人。

恩送りは、

恩を受けたら、それを、その人に返すのではなく、

助けを必要としている人に、自分ができることをしてあげること。

 

これは、ずっと言われていることでもあります。

自分がしてほしいと思うことを、隣人にする・・・・これは聖書の教えでもあります。

 自分を愛するように、隣人を愛する。

 

高橋源一郎さんは、そのことを広げて、

自分たちが書物から教えられることは、恩を送られたことになる。

何千年も前に書かれた書物が語ることは、その著者が未来の人に伝えたいと思ったこと。

それが、真実であれば、時の流れに忘れ去られることなく、生き続ける=語り続ける。

 

私たちは、本当に多くの先人から教え(恩恵)を受けてきました。

未来の人に、それを送れるか。。。。

恩送りは、若い人たちの支え、助けになれたらなりましょう・・・ということ。

 

私もたくさんの先輩たちから受けた恩を、

後輩たちに送っていきたいなあと、強く思いました。

両親をはじめとして、たくさんの人たちに、育ててもらったなあと思います。

 

 紫陽花 (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  植物は、種を残して、命を送っていく。。。