風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

『書を語る』 黒柳徹子さん

2024-06-27 19:25:41 | キリスト教会
図書館で、『書を語る』という本を借りてきました。
著名な方々が、「書」について語る。
会津八一さんを筆頭に大岡信さん、金子光晴さん、三浦綾子さん、、、
90名もの有名人が名を連ねています。

そのなかで、黒柳徹子さんを発見
昭和63年(1988年)10月のこと。
「私の手習い記」という題。

戦争、戦後に学校で「習字」を習ったことはない。
 習おうにも、紙がなかった時代。
しかし、何十年と「王義之」「顔真卿」などの法帖を
毎晩寝る前に見て、「ふーむ」と言って寝るのが、習慣。
***引用、省略しつつ****
1987年正月に、上野の松坂屋で、
日本の代表的な書家二十人展をしていたので、見る。
そこで、胸が熱くなるほど(この人の字は好きだ!)と思う書家の字を見る。
何度も、何度も見直し、離れては見て近づいては見て、
(見れば見るほど好きになる!)と思った。
朝日新聞の係の女の方が、「これお書きになった方、いま、いらっしゃいますよ、ご紹介しましょうか?」といった。
・・・こういう字を書く方って、どういう風なんだろうと、、、
「じゃ・・・・」とお願いした。
不思議な親しみのある感じで
その方は「君のね、トットちゃんの学校のすぐ近くに、
僕、五十年くらい住んでいるのよ」とおっしゃった。
 次々に質問して、
「やっと先生を発見した!」と大喜びの徹子さん。

なんと、その書家は、青山杉雨(あおやま さんう)!!!!
     私も大好きで、尊敬している書家です。
徹子さんは、その時55歳。
****私は前に八十歳まで生きるだろう、と思っていた。
でも、お習字を始めてからは、百歳まで生きることに決めた。
***********
そうです。
 彼女はいま90歳。

知らなかったとはいえ、その書家の文字が好きになり、
その人柄にも魅かれて、「習いたい」と言える徹子さん。
やっぱり、いくつになっても、
トットちゃんなのですね。

    青山杉雨先生に習えるなんて・・・羨ましい限りです。
    純粋で無垢なお人柄だからでしょう。


 雨にぬれる紫陽花の花  
   (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。