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風の詩(kazenouta)2

いつも喜び、たえず祈り、すべてを感謝する
そのような日々を過ごしたい。

本当はよくわかる アリストテレスの「ニコマコス倫理学」

2023-11-07 18:12:06 | 思想

100分de名著の2023年10月は、再放送・アリストテレスの「ニコマコス倫理学」でした。

なんだか、むずかしそうなので、見なかったのですが、

本日、全4回を一気に見ました。

結論 本当はよくわかる アリストテレスの「ニコマコス倫理学」でした。

 

要するに、幸福論。

人はどうしたら、本物の幸福に至ることができるか。

それを、現代と同じ求める人々に

2000年前のギリシャの哲学者、アリストテレスが書き残しておいてくれたのでした。

 

講師は東京大学大学院の倫理学・哲学教授の 山本芳久先生。

 2022年5月放送のものでした。たぶん、そのときは私はスルーしたのでした。

 

善とは、あらゆるものが目指すもの=最終目標=幸福=最高善

 

倫理とは、ゆらぎがあるもの。認識ではなく行為である。

 

人間は理性がある=分別、物事を認識し判断する力を持っている。

 

徳とは、人間が持っている可能性や能力を現実化し

 充実したあり方が出来るようになる。 

たとえば、節制とか勇気を習慣化する

 適度なバランスが必要=中庸

 

友愛 人はひとりでは生きられない

 人柄の善さに基づいた友愛

 有用性に基づいた友愛

 快楽に基づいた友愛

多くの人を求めるのではなく、共に生きるのに十分な人を求める

 

人柄とは、生きる方向のこと、同じ方向を向いている人と友達になれるのだなあと

つくづく思いました。

真理はひとつ。

「若い時にその善いものを知ることは、自分に楔(くさび)を打ち込むことですねえ」と

伊集院光さんが言い、先生も「まさにそのとおり」とおっしゃっていた。

 

「自分が身に付けたものは、取られる心配はない」という

M.Iさんのお父さんの言葉を思い出しました。

 

 天空からの光    (高谷学さんからお借りしました)

  空の雲、光の変化、、、、見飽きることがありませんね。

  いつも素敵なお写真をありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


VIVANT 最終回 見ました。

2023-09-18 18:28:22 | 思想

日曜劇場 VIVANT 最終回 見ました。

別班が本当にあるらしい。

共同通信社の記者が調査して本も出ている。

ただ政府はその存在を否定しています。

 まあ諜報活動は、どの時代、どの国でも行われていること。

 斥候(せっこう)、スパイなどとも呼ばれます。

 

この VIVANTの脚本は、見事でした。

だいたいミステリー小説・推理小説は、読みだしたら、どうなるのだろうと

夜遅くまで読んでしまうことも、たびたび。

 

ドラマなので、みなさんいろんな推測を載せていて、それを読むのも面白かったです。

 

孤児たちを助けるための「テント」(キャンプでつかうテントです)

戦争や、内乱、紛争が始まると、孤児がたくさんになる。

 かつて日本でも敗戦後、浮浪児と呼ばれた孤児たちが、たくさんいました。

 エリザベス・サンダース・ホーム 澤田美喜女史が設立し、70年を過ぎた現在も存続。を思い出します。

 ♪緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 「鐘の鳴る丘」も、孤児院でした。

 

国を守る使命を帯びた、別班の乃木憂助は、

42年経ってやっと会えた敬愛する父、ノーゴン・ベキを殺す。

 (ただし、本当にベキとその部下二人が死んだかどうかは、不明と思いたい)

 

国を守るって、どういうことなのだろう。

 国の要人だから、どんな人物でも守る責務がある。

  まあそこが崩れたら、警察組織は崩れるので、当然かもしれません。

 

でも、国家という名のもとに、しだいに愛国心をあおられ、戦争に突入した我が国。

 最終的には、優秀な若者たちが、命を懸けて「特攻」として死んでいった。

 そこまでいっても、戦争をやめると軍部の幹部は、だれも言い出すことができなかった。

 そして原爆投下。その前の都市への空襲・・・・・民間人を狙っての爆撃・焼夷弾で木造家屋を焼き尽くし、人を焼き殺した。

 それが戦争の現実。

 

国を守るって、、、どういうことなのだろう。

 ロシアのウクライナへの攻撃は、ウクライナからのロシアへの攻撃を招いた。。。

 いつになったら、戦争は終わるのでしょう。

 だれが終わらせるのでしょう。

 

なんだか、悲しい VIVANTの 最終回でした。

 むくげの花    (高谷学さんからお借りしました)

  美しい花の写真を、ありがとうございます。

  戦で焼け野原になっても、花は咲く。


森田真生 著 『数学の贈り物』 つづき

2023-08-27 17:09:10 | 思想

なんだか哲学書のようなエッセイのような、

岡潔さんに通じる本でした。

いくつか書き留めておきたい言葉があったので、引用させていただきます。

****2018.9.1「母語」より P142

 「隔たり」の彼方から響く声に耳を傾け、

 わからないという緊張のなかで言葉を編んでいくことが「対話」だとするなら、

 僕らは生を授かったその瞬間から、

 一つの対話に投げ込まれているのではないか。

 

 春の光、風の匂い、虫たちの鳴く声を全身で感じながら

 最初の言葉が咲くのを待っている子は、

 すでにその対話の入り口にいるのかもしれない。

*******201812.31 「現在 プレゼント」より P152

 子どもの住む世界に、はかどりをはかるための基準はない。

 物事に単位の物差しを押し当てて、

 固定された尺度と比べてはかるという発想がない。

 はかのない世界を、はかのないままに、

 彼らはすべての瞬間を懇親で生き抜く。

         注:はかとは、古来畑の一区画を言ったことば

     P154

 はかばかしく、はかどることだけでは つかむことのできない、

 はかない瞬間の贈り物がある。

 そのたちまちに消えゆく光を、

 「きえざる中にいひとむ」(芭蕉の句より)ためには、

 慎重にはかられた言葉の世界を 丁寧に育んでいく必要がある。

***************引用おわり

 

コンピュータによる情報の処理、瞬時にニュースが伝わる、

時には、人を傷つける中傷が、拡散される現代社会。

私たちは、静かに自分で考えるという大切な時間を 失くしているのではないか。

 

数学者の立場からの論理の進め方。

荘子の「胡蝶の夢」や道元、芭蕉の思想の引用もあり、

とても興味深い本でした。

 

独立研究者(森田真生さん)のライブ活動、、、、機会があればお聞きしたいな。

 

 和風のランプ  伊香保の旅から (親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました)

  伊香保温泉、、、、懐かしいです。 友達と赤城へ行く途中、寄り道した温泉です。

 

 

 


高橋源一郎と読む 戦争の向こう側 8/15 赤川次郎さん登場

2023-08-17 19:52:11 | 思想

高橋源一郎さんの特番 戦争の向こう側 2023年

毎年、8/15敗戦の日のころに、「語られなかった戦争のお話」を見つけてきて

教えてくださいます。

 

今年は、赤川次郎さんが登場。

昭和23年生まれと知りました。

エンターテーナー作家、、、人々を楽しませる作家。と言われていて

たくさんの本を書いておられます。

「三毛猫ホームズ」シリーズが有名。

「セーラー服と機関銃」も赤川さんだったとは。

 

とてもよく知られた作家、人気作家=軽い作品が多いと、勝手に思い込んでいました

なので、実は1冊も読んでいませんでした。 

 私はあまり人気のある作家は、懐疑的な目でみて、遠ざかってしまう傾向があるのです。

今回の放送で、真理・真実を、しっかり見据えたうえでの、面白さだったと分かりました。

***「個人になにかを強制する力」に対して、強く反発を覚える。***

 これが赤川次郎さんの真髄のようです。

 

かの甘粕事件の甘粕正彦さんの下満州で働いていた、赤川次郎さんのお父さん。

その甘粕正彦さんは、高橋源一郎さんの大叔父さんにあたるという。

 伊藤比呂美さんが、甘粕というと、どうしてもあの映画で演じた、坂本龍一さんを思い出すとおっしゃっていましたが

 まさに、私もあの姿を思い出してしまいました。

 

世の中の変化に、おかしいと気が付く人(作家)である

赤川次郎さんのエッセイ

『三毛猫ホームズの遠眼鏡』と『東京零年』読んでみたくなりました。

 

「ストーリーは考えないのですよね。書き始めてから考えていく」

やっぱり人気作家というのは、こういう人が多い。

いわゆる上から降ってくるような。。。

 自分は書く人(書くという器)。天の声を聴き取って書く。そんな感じなのだろうかと想像します。

 

良かったら、聴き逃しラジオで、聞いてみてください。

 もみじ  (野口勝利さんからお借りしました)

  少し前、虫の声を聞きました。 もう秋はそこまで来ているようです。

  暑さにめげず、がんばりましょう。

   お昼寝をしたので、疲れが取れました。


草柳大蔵さんと大宅壮一さん 「ノンフィクションクラブ」

2023-06-22 19:48:13 | 思想

NHKカルチャーラジオ アーカイブスで、草柳大蔵(くさやなぎ だいぞう)さんと扇谷正造さんのことをやっていた。

大正13年生まれの草柳大蔵さんは、戦後、自由国民社の編集者、産経新聞の記者を経て、

1956年(昭和31年)「週刊新潮」の創刊に参加。

その前の1952年(昭和27年)から2年間、大宅壮一さんに師事。

 というか、助手になって、神田の古書店で資料を集めたりした。

 その蔵書は、後に「大宅壮一文庫」として残されることになる。

 

1957年に大宅壮一が創設した「ノンフィクションクラブ」に参加。

 ここには、多くの人が参加していましたが、私が知っている人たちは、

 藤原弘達、永井道雄、扇谷正造、大森実、楠本健吉、永六輔などなど

 

没後、1970年(昭和45年)に、大宅壮一ノンフィクション賞が作られた。

 

社会情勢を、冷静に見つめ、分析し、評論することが出来る人、、、

本物のジャーナリストは、多くはいないような気がします。

情報過多の現代において、正しく伝える人がいてほしいと願います。

マスコミは、人々を扇動することもできてしまう。

恐ろしい危険が含まれることを、認識していたいです。

 何が重要であるかを判別することができ   (聖句アプリからお借りしました)