かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

歩く宝石のこども

2021-09-14 08:27:41 | 日記

青葉城址の遊歩道に虫がのこのこ歩いていた。テントウムシの仲間かと思ったが翅がなさそうなので、カメムシの仲間かと思ってあれこれ検索しても分からなかった。

図鑑.jpという掲示板に「名前を教えてください」と問い合わせたら、二三日あとに親切な方から「アカスジキンカメムシ」の幼虫ではないかとの書き込みがあった。

あらためて昆虫エクスプローラーで「アカスジキンカメムシ」を検索したら、あった!幼虫の五令(5歳か)と姿が重なった。

成虫ばっかり検索していたから、引っかからなかったんだと反省。それにしても、大人の色彩とまったく異なる白黒のデザインには驚いた。成虫は「歩く宝石」と称されているほど緑と赤のコントラストが美しいのに、子供は地味だ。神さまは、何をたくらんだのだろう。

でも、よく見るとなにやら南洋に伝わる仮面のようなオメメとハナとクチがこちらを見ているような・・・野鳥たちもなんか不気味に思って近づかないのかな?

 

 

 

      

 

 

アカスジキンカメムシ(昆虫エクスプローラー)

 

 


深田日本百名山登頂の思い出   9 後方羊蹄山(しりべしやま・1898米)

 

深田久弥さんが選定した北海道の百名山は9座あるが、9番目の後方羊蹄山だけは北海道勤務時代には登っていない。仙台で暮らしていた1995年から2000年の間に、職場の後輩と登った。記憶と記録が乏しいが、深田さんと同じように比羅夫側の俱知安コースを登ったのだろう。なぜ、記憶が乏しいかといえば、深田さんと同じようにただ登り一方で単調だったこと、山頂付近がガスっていて何も見えなかったことなのかもしれない。山頂火口を1周した記憶もあいまいなので情けない。

眺めて美しいコニーデの山は、富士山も含めて若い時はあまり魅力を感じていなかったかもしれない。が、このような単調な登り一方の山は、忙しい日帰りではなく、山頂避難小屋に泊まって、じっくりと山の霊気を感じ、朝晩の光の織りなす光景を目の当たりにすれば、まったくちがった感動を味わえたのかもしれない。

深田さんは、後方羊蹄(しりへ・し)は、日本書紀に記されているれっきとした日本語(万葉語)であって、「羊蹄」は、雑草の「ぎしぎし」のことで、古代は「し」と言っていたとのこと。このように歴史のある「しりべしやま」という名称を安易に「羊蹄山(ようていざん)」と呼ばないように忠告していたが、現在の国土地理院の地図は、難解だという理由で羊蹄山(ようていざん)に改めているとのこと。昭文社の山と高原地図も右に倣えでありさみしい。

ちなみに、なぜ日本書紀にも記されているというこの山を後方羊蹄(しりべし)と呼んだのかは、深田さんの文章をよく読むと、アイヌ語のシリ・ベツ(山・川の意)を聞いた万葉時代の大和の役人が後方(しりへ)・羊蹄(し)という万葉語を当て字にしたものと理解できる。山の形がギシギシでもヒツジの蹄に似ているからではない。

北海道の百名山、利尻(礼文)、大雪・トムラウシ周辺は改めて逍遥することとしたいが、二百名山の天塩岳、暑寒別岳、大沼駒ケ岳、夕張岳、石狩岳は、「登り残しの山リスト」から今だ消してはいない。カムエクは、ちょっと・・・・。

 

 

        

 

  

 

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