かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

寝つきの悪さ 夢見の悪さの正体

2018-05-25 03:12:37 | 日記

 東北の方角に面した窓の網戸を通して風はやってこない。窓際に置いた温度計によると気温28度、湿度70%。

今朝も、昨夜も、一昨夜も、悪い夢を見て、傷ついたかのような心象で午前0時過ぎには目が覚める。汗もかいている。昨夜までは、それでも、涼しい夜風が頬をなでていたが、今朝は、やってこない。

録画していた「報道ステーション」と「ニュース23」をチェックし終えて、ただいま、午前3時チョイ過ぎ。開けた窓から、オンドリが小声で鳴きだした。鶏にも気遣いというものがあるのであろうか、たぶん飼い主のオジイかオバアがその後目を覚まし、もぞもぞと生活しだしたのを見計らって、午前4時すぎには、またいつものようにけたたましく時の声を上げ始めるのだろう。ヒト以外の生き物の生活リズムが、ほぼにおいて正確なのがうらやましい。

今朝の夢はこうだ、どこかの旅先の飲み屋は不良ばかり屯しており、酔っ払った友人が不良にぼこぼこに殴られ、蹴られどこかにいなくなったので、怖くなったオイラが一人旅先の宿へ戻ろうと、なぜか大通りを選択せず、暗い裏道を歩いていると若者二人が追いかけてきて、オイラの身を剥ごうとする殺気を感じたので、手に持っていた書類を彼らに放り投げて、サイフだけは奪われまいと必死に逃げようとして・・・目が覚めた。

昨夜の夢は忘れたが、午前0時過ぎの目覚めなので「悪い」と推測。

一昨夜の夢はこうだ。大好きな異性とどこかに出かけようと、その待ち合わせ場所に行こうとしており、待ち合わせ時間が刻々と迫っているのに急に目の前に大きな壁のような勾配が現れたり、鎖か藪のような前進を阻む障害が間断なく現れては消え、消えては現れ、とうとう待ち合わせ場所に行き着いた頃合は、とうに待ち合わせ時間が過ぎていて、大好きな異性の姿形はどこにも確認できず、どこかで見かけた人々の集合体の嘲笑の渦の中で・・・目が覚めた。

夢見の悪さと、寝つきの悪さの主たる原因は分かっている。先週、石垣市立図書館から借りてきた単行本、発行元新潮社、作者村上春樹、「騎士団長殺し・第一部顕れるイデア編」を枕元においてすこしづつ読み進めているからなのだろう。

ハルキストなら、発売と同時に買ってその日の仕事を休んででも第一部・第二部とも一気読みするのだろうが、オイラはそのような種族ではない。重い単行本を買い揃えて書棚に飾るのは「海辺のカフカ」と「1Q84」でやめた。村上さんと新潮社さんには申し訳ないが、死んだら一気に捨てられる書物を部屋に飾っておく「自己満足とスペースはない」し、年金生活者は、できるだけ「公共」=「タダ」を利用して、ほそぼそと生き抜いていこうと決意しているので、重い高い嵩張る単行本はもう買わない。

順番待ちではないが、たまたま石垣市立図書館の「む」の作家棚に「これ」を見つけたから、初版発売日から1年以上もたって借りてきたというわけ。好きな作家のものでも、「すぐに読みたい癖」は癒えている。

で、村上さん、青年時代にドストエフスキーを読んだときのように、読み始めてすぐに「異界」のすきまに入らせてくれて、思いもつかないような人生を追体験させてくれる稀有な作家。オイラの場合、読み進めるに従いスピードが落ちていき、その先を読むのがもったいないと思うようになって、時に、前のページに遡っていたりもしている。

この第一部は、借りて二週間後に返すことにしているのでさらにスピードを落とそう。あと一週間後、石垣市立図書館の小説コーナー「む」の書棚に、うまいこと「第二部」が置かれているといいが・・(順番待ちの予約はしないことにしている。)

で、村上さん、毎夜、悪い夢を見せないでください。こちら、朝から晩の自然光に照らされて生き抜く健全なアスリートのつもりでいるのですから。


春樹さん、心の闇の世界に誘うのは、やめていただけませんか。


 

 

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