遊びをせんとや

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立春歌舞伎特別公演 昼の部 ~源平布引滝

2024-02-16 08:21:05 | 歌舞伎
さて、昼の部である。

 
お席はやはり中央の端、前から7番目。とても見やすい。

源平布引滝、通し狂言である。
片岡愛之助出ずっぱり。
木曽先生義賢を貫禄を持って勤め上げたと言うべきか。
やっぱり仁左衛門に似てきた。シャープな演技だった。こんな時代物を数こなすようになり、愛之助の芝居に厚みが増すのだろうな。

尾上右近の折平は凄く仁が似合っていた。こういう役だとこの人の良さが生きる。やはり立役かな?菊五郎の女形も立役もと言った感じか。口跡も良く、良かった。

舞台写真は全てWebからお借りしました。
愛之助と二人並ぶととてもバランスがいい。

この芝居、とても不思議なシチュエーションなのだが、折平実は多蔵人行綱という源氏の武将である。木曽先生義賢(せんじょうと読む)平氏に滅ぼされた義朝の弟。今は表面上だけ平氏の仕えている。
結局、平氏の白旗の元、行綱と源氏再興を誓いながら、自分は平氏に攻められ壮絶な最期を迎えるという一幕である。

このお芝居江戸時代中期に文楽で初上演され、歌舞伎にもなったが、長い間、上演されず、昭和40年代に現仁左衛門で復活したようだ。私は観たぞ、これも。たぶん。先代市川猿之助劇団でも観たな。
仁左衛門がピッタリなお芝居だ。

途中の戸板を使った戸板倒しや最後の階段にそのままバターンと仏倒れなど、迫力満点で思わず「うわー」と声が出た。

愛之助が研鑽を積んでこの役を手に入れたのが伝わってくる。

この幕間は35分。
この日は持参のロールパンサンド。プチトマト。白ワイン。

量もちょうどよく食べやすかった。

二幕目は白旗を預かった折平の妻小万を壱太郎が演じ、船の上で実盛に腕を切られる。


三幕目は実盛物語。

平家の武将実盛は実は元源氏だったという話。どんだけ江戸時代の人は源氏びいきだったのだ。
これも小万は実は平氏の武将、瀬尾の子であったとか、因果話が続く。
瀬尾が小万の息子小太郎に自ら打たれ、実盛は再会を約束して馬に乗って颯爽と去っていくという、なんだかわけわからないストーリーんであった。
不覚のもバーミューダ―トライアングルタイムに入っていて前半は寝てしまった。

この日は思い切って白地に緑のぼかしと紺の扇やら武将(?)みたいな柄の入った紬に金糸の入った紫の帯で。
黒の羽織。お芝居観戦には少し金糸銀糸の入った帯が映えるなと思った。


 

この日の晩御飯はオーソドックス、旅館朝食みたいな鮭、大根おろし、白菜、人参、シイタケ、麩のお味噌汁。
半熟卵。コールスローサラダ。ほうれん草の胡麻和え。


昨日の晩御飯は仕事で珍しく遅くなり、白菜、人参、玉ねぎ、海老、ミンチ肉の中華スープ。トマト、生ハム。










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