遊びをせんとや

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2008年 夏 フランス旅行 その3 サンマロ、モンサンミッシェル編

2009-06-14 16:39:17 | 旅行
5日目
 そろそろフランスに入って、5日目。疲れが出る頃だ。
昨日の夜の寒さが身にしみる。
洗濯物は順調に乾き、出発。8:40にタクシーを呼んでくれるように昨日、
フロントに頼んであったが時間通りにこない。
10分遅れで新車のタクシーが来るがトラボルタのような兄ちゃんは
 「新車だからなかなかエンジンがかからなかった。」と言い訳をして謝らない。フランス人ってこういう時、謝らないなー。

 Libourneの列車は9:40発だから十分時間はあったからいいけどね。駅に着くとあやしげな2人組みの若者に付きまとわれる。
まず、手ぶら。それがあやしい。列車に乗るのはたいがい旅行者なので
でかいトランクを引いてるかせめて手に本や飲み物を持っている人がほとんど。
それがこんな郊外の田舎で手ぶらで列車に乗ろうというのは本当にあやしい。
日本人の家族連れでお母さんがお金やパスポートを持っていると思われるので
狙われやすいような気がする。
時間が十分あったのでホームを色々移動しても付いてくる。ますます怪しい。
9:27発のボルドー行きが10分送れて来たので乗り込み、1等席に座ってほっとする。こういう時1等のパスでよかったと心から思う。
 

 ボルドーの駅に1時間で到着。
例の2人組みはボルドーの駅で1人ずつになって見かけた。やっぱり怪しい。

 駅ホームのトイレは有人で0.5ユーロ。汚くて旅行者でごった返していた。
駅のインフォメーションでパリ行きのTGVのホームを確認する。
駅の1階のクマ印の売店でサーモンサンド4.2ユーロ2つと
水1.6ユーロ、レモンティー、コーラそれぞれ2ユーロを買う。
列車の中で昼食。JJは昨日の完食でかなりグロッキー気味だが
サーモンサンドにも触手を伸ばしていた。
でかいので半分ずつで十分だった。なかなかの味。
私を除いて3人爆睡。
途中で検察があり「サンマロはとてもいい所ですよ。」と言ってくれる。
期待が高まる。
 サンマロからモンサンミッシェルにバスで行きたかったので一旦パリのモンパルナスで乗り換える。距離的にはかなりの無駄。
 
 14:35にモンパルナス駅に到着。
駅の掲示板の前に人種のるつぼみたいにみんなが群がっている。
ばちゃばちゃという音と共にサンマロ行きのTGVのホームが表示されると
一斉に荷物を引いてそのるつぼが移動する。
TGVは出発時刻の15分前にホームに入ってきた。
今度は2人席。座席は新しくデザインも美しい。安心、安全、ゆったり。
 この路線はずっと雨。乗車している間に吹き降りだった。ラッキー。

 17:58にサンマロ
到着。雨。クリスタルなクールな駅建物。
駅前のタクシー乗り場に並ぶこと15分。
足の不自由なおじいさんや小さい子供連れなど2組くらい待っていた。
JJ少しイラつく。丸で子供。先に行ったタクシーが返ってきた。
一人乗りの人力タクシーも客引きに来た。



タクシー代は6.1ユーロ。10ユーロ渡す。
ホテルカルティエは城壁の街中のど真ん中にあった。とても便利。
                              
                               
こじんまりセンスもいい。№102、106のコネクティングルーム。
広さも十分あり清潔で電気湯沸かし器もあった。




 日本から予約していったcote senseというレストランを探しに街中へ。
夕食時も本当に観光客で一杯の街。その分安心。

 ガラスのペンダントトップをお土産に買う。
ルーは魚型のチョコレートを、         


ウーもここで彼女に指輪を密かに買っていた。
レストランは予想したよりも狭い感じだったが

気持ちのこもったテーブルセッティングがしてあり、

港町なので魚介類がおいしかったがキュイジーヌという料理分類だったので



私には香料が強すぎた。
例のごとく前菜(前菜が好きなんです)4種。主菜4種オーダーした。
素敵な女性がサービスをしてくれて英語で丁寧に料理の説明をしてくれた。

量はやはり大盛り。フォアグラなんて半パな量ではなかった。



白ワインのハーフボトル、コーラ、ジュース。全部で169ユーロだった。
 モンサンミッシェルまでのブリトン社のバス停を探すが
ふらつーに掲載されている建物はない!どうしてない?
インフォメーションも場所が変わっていて
港の倉庫の建物がリフォームされて使われていた。そこでバスの時刻表をもらう。
バスロータリーのところの№17のバスに乗れという事だった。
バス停は朝探すことにしてホテルへ帰り、ゆったり就寝。
ルーはソファに寝そべってテレビでシンプソンズを見ていた。
ここでも部屋争奪戦。今回は私が主張。
まるで子供。広い方を女性陣が獲得した。

 6日目
 恒例、早朝散歩。



旧要塞のある海岸まで出る。朝日に海が美しい。快晴
旧要塞へは午後からガイドツアーが実施されるので。



セントビンセント広場でモンサンミッシェル行き17番バス停を探すが見つからない。
やっと閉鎖したバスチケット売り場を発見。



これぞふらつーで見たバスチケット売り場の建物。
バスロータリーに仮のバス停が出来ていて№17はここから出るらしいと
やっと解った。
ホテルで朝食は地下の朝食室。シンプルなコンチネンタルヴュッフェ。
荷物を預かってくれるように頼むとフロントの人が
地下まで運んでくれるとの事。チェックアウトすると朝食代が3人分に
なっていた。きっと子供だから負けてくれたんだろう。
朝食一人11ユーロ。

城壁をぐるっと歩き回る。とても寒いのに泳いでいる人がいる。
ヨットも沢山出てる。ノルマンディーの海辺だなーと実感。



長袖重ね着でも寒い。風も強い。
昔ドーバー海峡をホーバークラフト渡ってイギリスへ行った地
ブローニュを思い出す。                          

お昼はLa Brigantineというクレープ屋さんへ.
やめときゃいいのに懲りずにまたMenuを頼んでしまう。
もうすでに一枚目でバターの味にうっとくる。
ここはふらつーにもおいしいと載っていたので味はよかったと思うが
脂っこいのがきらいな人はどうかと思う。
卵とハムとチーズのクレープ一品にするべきだと強く反省した。


シードルがついていた。JJはいつものごとく完食。
ルーもなんとか完食。ウーは最初からチョコアイス付きの単品にしていたので
かしこい。それにカンパリ、コーラ、水で44.30ユーロ。
旧要塞のガイドツアー。大人4ユーロ。要塞から見るサンマロの景色がよかった。

店で貝型の石鹸を買った。(23.8ユーロ)モンサンミッシェルの
プーラードおばさんのクッキーが現地より安く売っていた。
 
そろそろ荷物を取ってバス停へ。とてもホテルの人は親切だった。
チップを渡す。バス停でぼっーと待っているとフランス人に時間を聞かれたり、
きれいな金髪のお姉ちゃんに「サンジャギ(それってどこやねん?)行きのバス停はどこ?」
なんて英語で聞かれるし(なんで私に聞くねん。)
「向こうにインフォメーションがあるから聞いてみな。」と英語で答える。



だいぶ英語にも慣れてきて、相手のいう事が解るし、
スムーズに答えられるようになってくる。不思議なもんだ。
18:00にポントルソン行きのバスが来る。大人3ユーロ。子供2.4ユーロ。
ポルトソンまでの車窓はこの旅行で一番の見所だった。
サンマロ郊外から海岸が近づいてくる。
ノルマンディの海岸沿いがずっと続く。
まさにヨーロッパを感じる。このバス片道500円って安いじゃないですか?!
バスはすいていて(3分の1しかお客は乗ってなかった)
しかも車両は新しいし快適だった。
こんな事があるから個人旅行はやめられない。是非おすすめ!
ポントルソンはすごく田舎。                 


 降りて10mくらい行くとポントルソンの駅。
その駅前にモンサンミッシェル行きのバス停があった。
モンサンミッシェルまで大人、子供とも2ユーロ。
だんだん目前にモンサンミッシェルが迫ってくる。
モンサンミッシェル島外の街もかわいい。ついに到着。

島内入り口からすぐにテラスプーラードのホテルの
レセプションこっちの看板が見える。             
                       
迷わずに到着。
レセプションで名前を告げるとすぐにその上階の部屋へ案内される。
日本式3階の2部屋。203、204号室。
荷物を置いすぐに別館のレストランに夕食を食べに行く。
モンサンミッシェル1300周年記念ハーフボードのパックを予約していたので
前菜、主菜、シードル1本付きの夕食。
例のごとくまた4人でカラス貝のクリーム煮、シーフードの盛り合わせ、


オムレツなどの前菜、          

子羊のステーキの主菜を取ってあわただしい夕食。  
でも窓の外には干潟が広がっている。
                               

9時30分までに修道院へ行きたい。夜間見学は22時30分まで。
レストランには私たちを含めて2組しかお客はいない。
食べ終えて(大味だったと私は思う。)修道院へ急ぐ。
だんだん暮れていく島内。人は少ないし夕暮れは美しいしいう事なし。
夜間拝観はチケット売り場も当然すいている。
子供はパスポートコピーを持っているので無料。
コピーを持っていってよかった。大人は8.50ユーロ。
院内のいたるコーナーでハープやら                                          



チェロやらを演奏している。
もう本当にヨーロッパ!!感動する。
上階のメルヴィーユもまさに暮れなずむ夕暮れ状態で感動的な美しさ。                 

来てよかった。泊まってよかった。夜でよかった。すいててよかった。
最後に売店、ここは充実していた。見ているだけで楽しい。
ウーが方位磁石付きノートを欲しがったので奮発。
22:30間近か。男の人が館内に戻ろうとして売店の人が本気で怒っていた。
当然、売店もすいててよかった。
夜の道をホテルへ。まるで中世に迷い込んでようだった。

7日目
 例のごとく早朝散歩。くまなく海沿いの城壁の道を歩く。又快晴。
                                                             


お天気には本当に恵まれた。
干潟の向こう方まで見える。空が徐々ピンク色にひと刷毛さっと塗ったように
染まってくる。何とも荘厳な夜明け。思わず敬虔な気持ちになる。
ルー相変わらず寝てる。もったいない奴。
魚の形をしたプレートのレストランがよさそうだと
JJがお昼ご飯のあたりをつける。   

私たちの部屋は窓を開けると城壁を行く人と目が合う。狭い。簡素。


ルーをたたき起こして昨日の別館のレストランへ。
昨日食べた下の階、ガラス張りで目の前に海(干潟)が広がっている。
全てがまぶしい。         


コンチネンタルヴュッフェ。ハムや生野菜もあった。

ウーがガラスケースに入っているタルトが欲しくてあけようとすると静止された。
なおかつあけようとするウー。ついに手を叩かれていた。
ここではお菓子は付かないのよ。
ゆっくり朝ごはんを食べ島内散策。
海洋博物館の入場券も付いていたが博物館類はおもしろくなさそうなので
入場しなかった。
島入り口の修道院とは反対側のサンピエール礼拝堂まで行ってみた。


みんな干潟に一旦降りる。
満潮の風景も見たかった。島から伸びる堤防やパーキングはやっぱり邪魔だ。
バス停から後ろを振り返って全景を臨む。
修道院てっぺんの金色の天使ミカエルがきらきらしてる。
 
表参道(?)に戻ってお土産を買うことにする。

ウーはここで騎士のフィギアを買う。かなりの大きさなので結構した。
日本人の売り子さんだったので色々聞けてよかった。
私はブルターニュ産石の魚型の置物。
ぶつぶつと穴のあいた軽石のようなブルターニュの石。
天使や十字架など色々な形があったが、あまり宗教色の出ていない魚にした。
ルーはレトロな感じの古絵葉書を物色していた。
だんだん人が増えてくる。狭い参道はひとだらけとなる。
あまり混まないうちにとあたりをつけていた、Le Mouton BlancというオーベルジュのChez Madoというレストランへ。

参道沿いにはパンケーキ屋になっていて団体客が食べていた。
2階の海側のテラス席に行きたいと告げると
「そこはアラカルトだけだが良いか?」と聞かれたのでOK

というと席に案内してくれた。
魚のスープ
海の幸の盛り合わせ、子羊のソテー



(三度豆のソテーがついていておいしかった。)
手長えびのグリルと飲み物を取る。パンはついてくる。
全部で86ユーロ。カンが働いたのでここは今回の旅行で一番量も適当で
おいしかった。
目の前には干潟が広がり、涼しい風が吹いてなんともいいランチだった。
 
どんどん人が多くなる。もうゆっくり歩いてなんていられない。
郵便局からJJのお母さんへ絵はがきを投函しバス停でゆっくり待つことにする。
預かってもらった荷物を取りにホテルへ。
バス停に近くてよかった。島全体を見渡せるところでスケッチを
したり手の平に乗るモンサンミッシェルなんて写真を撮ったりする。

旅行者に「うまい」とか言われて恥ずかしかった。
14:30発レンヌ行きのブリトン社のバスが来る。
ここのバス時刻表で初めてブリトン社のマークがあった。
色々メールに答えてくれたのはこの会社なのね。
 
 ちゃんと座れて1時間20分でレンヌまで大人10.5ユーロ、子供8.4ユーロ。
いよいよパリに戻る。本当は15分後にTGVがあったのだが
バスが遅れでもしたら乗れないと1時間後のTGVにした。
レンヌは大きな近代的な駅だった。ここで何年か前、日本人の団体旅行の
添乗員がバッグをひったくられ頭を道の石にぶつけて亡くなったのを思い出す。
少し緊張。駅のカフェで休憩。
駅の売店で朝食用のパンを買い、TGVに乗車。1等席はほぼ満席。

 2時間少しでパリ、モンパルナス駅に到着。タクシー乗り場は少し薄暗い。
でもそばにPOLICEがあって警官がうろうろしてくれていたので安心。
ホテルまで10分。チェックイン。
すぐそばのボナイトというレストランへ。
予約していたがパリ特有の小さいテーブルが所狭しと置いてある
典型的なレストラン。ポタージュ、サラダ2種、牛フィレステーキ、グリル、
鮭のクリームソースがけ 味はまーまー。
サンジェルマンデプレの広場のすぐそばのホテルだったので
モノプリが近くにあり、そこで水、ジュース、コーラなど買う。
すぐ横のATMでカードで100ユーロおろす。
サンジェルマンデプレの広場は夜遅くまで楽器の演奏などして
カフェもにぎわっているし怖さはない。
そこからセーヌ川に向かって10mくらいボナパルト通りを入ったところに
Hotel Saint Germain Des Presはある。
以外に静か。古風。あまり落ち着いたインテリアではない。
部屋も狭いがバスタブ付いていてクーラー、冷蔵庫、セイフティボックスが
部屋にあるというのはとても便利。ある意味機能的なホテル。
内装だけ目をつぶれば



長い一日が終わった。

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