たった4日間の公演である。あるのは知っていたが演目がなかなか決まらなかった。
チケット販売が8月の初め。
松竹座に8月公演を観に行って、そこで知って、もうすでに販売しているネットで慌てて3等席を押さえた。
大阪文化芸術創出事業の第一弾だそうだ、、、。ふーむ。すでに大阪には文化は溢れるほどあっただけれど。「創出」というのが気になる。
片岡愛之助(この人が座頭になるのかな?)市川猿之助、中村鴈治郎、中村壱太郎という座組である。
猿之助が出るなら観に行かねば。
演目は3部に分かれ、昨日はまず、夜の部である。
4時間目のTT授業を終えてまず一旦家に帰った。ちょっと休憩。
晩御飯は朝から作っていった。
何だか頭が少し痛い。
4時過ぎには出かけた。
南は少し雨が、、、。
3階前から3番め、花道が少し見えるくらいである。できたら東側を押さえたかったが、だめだった。舞台に向かって右側が東。
舞台全体はよく観える。3部とも観たいので全て3等で押さえた。
愛之助は近頃出ずっぱりだ。太りやすい体質らしいけれど近頃はすっきりしてきて身体の切れがあるのと歌舞伎の定番の役を次々こなしているので確実に腕を上げている。
第3部は「夏祭浪花鑑」何度観ただろう。
私は中村壱太郎のお辰が観たかった!
でも壱太郎さんのお梶も出てきた時から良かった。
これは勘九郎さんと七之助さんの公演。ネットよりお借りしました。
団七とお辰の二役を愛之助が演じるのは戯曲を際立たせるのにはもったいないなと思えた。
団七女房お梶をだれかに回すというのは考えられなかったのか?お辰って立ち役の人がやるのが定石なのかと思って調べたらちゃんと玉三郎さんもおやりになっていた。
このお辰やお梶のすっきりとして男前な役が私は大好きです。
今回愛之助さん初役?
鴈治郎の三婦、お手の物である。大阪のどすの効いたべたべたの人物をやらせたら右に出る物はない。
私はこの人好きです。いつ観てもはまり役である。
上村吉弥の三婦の女房おつぎ、手堅い。
亀鶴さんの義平次も良かった。いかにも憎たらしいこの難しい役を好演していた。
どうしても殺されなければならなかったように見せる役である。義平次がお梶の親というのがどうも理解に苦しむが。
愛之助の締まった体で定型陰惨な殺しの型を見せ、天神祭りのお囃子と共に惨劇の凄みが出ていた。
やっぱり浪花の夏はこれでなければ。
それにしても第1部は11時から、第3部は6時からで館内で飲食ができないのは非常につらい。
せめて20分の幕間にロビーで食べるスペースと時間を確保してくれればなー。
8時過ぎの終演後、外は土砂降りであった。
今日は第2部です。