遊びをせんとや

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この2冊は久しぶりに目から鱗 ~進化思考、「仕事ができる」とはどういうことか?~

2023-02-05 07:44:06 | ブックリスト
テレビで養老孟司さんと対談していた太刀川英輔さんの話を聞いた。
様々な物をデザインしているデザイナー。

彼の「進化思考」を読んだ。

 
新しい物を生み出すのは生物の進化論理を参考にしたらいいというお話。
凄く興味深く読んだ。
図書館で旦那が借りてくれたのだが、なんせ430ページを超す大書なので重い。
家でしか読めない、寝ながら読めない。

残念ながら50ページ余を残してすでに誰かの予約が入っているので延長できずに返却。

デザインの美しさは自然物を参考にという昔から芸術家が気がついていたことを物の機能と改めてリンクさせていく考え方。

生物のたどってきた進化(変異と適応)を知ることは重要だということ。

私が下線を引きたかった所
「それにふさわしい適応的なデザインを生み出そうとする仕組みがすでに自然界に備わっていることを理解しておくとよい。」
「世界の歴史や芸術の歴史的文脈などやたら詳しい人が多かった。(師事した隈研吾さんとか黒川雅之さん)」

すでにある事物や自然界に目を凝らし知り、直観を働かせて新しいデザインを生み出す。

私は太刀川さんと斎藤幸平さんがこれからの日本の知と文化を担っていくと思う。
日本の政治には期待してないけれど日本の文化には期待してます。

平行して読んでいたのは「仕事ができる」とはどういうことか?

1ページには一度爆笑した楠木建さんと以前に著書を読んで感心した山口周さんの経営に関する仕事に関する対談本。
以前の山口さんの著書の記事

この夏の学び その② ~世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~ - 遊びをせんとや

というわけでその苫野一徳さんの講演会に行くときの最中に読んでいた本。山口周「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」ここに美術教育の意義が熱く込められてい...

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そこに人の持つスキルとセンスという言葉が出てきた。
スキルは情報を集め、学び、鍛錬し、時間がたてば身に付けれる技だが、センスはなかなか難しいというお話。
でもセンスだけでスキルが全くないのもダメ。
全体が見渡せて、先を直観で読んで抽象思考を巡らせ具体的な指示が出せる。
これが「仕事ができる」ということだと思った。

私の仕事場でもセンスは重要。
相手をよく視ること。教師の場合は生徒ですね。生徒の立場になって想像力を巡らせることが重要で、教師の感情は二の次三の次。
目の前の生徒を成長させるためにはどうすればいいか先を見越して具体策を考える。
まず相手の思考を見抜かなければならない。

センスを鍛えるのは大変だ。センスは「事後性が強い。」ということで時間がたってみなければわからないし、場数を踏むことで身につけていくしかないということだと書いてあった。

どちらにもこれからどんな風に子どもを育てるか未来への文脈を読み込まなければならないと書いてあったような気がする。



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