遊びをせんとや

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料理と利他 ~久しぶりの読書~

2021-01-05 06:12:52 | ブックリスト
年末凄ーく忙しい時には全く読書をしていても内容が頭に入ってこない。

ゆえに、ネットフリックスでドラマを観て、荒れた手のネイルを塗りなおして
心を慰めていた。

休みになって、やっとぼちぼち読書再開。

やっと読み終わった
土井善晴、中島岳志のオンライン講演を本にした「料理と利他」



いやー土井さんって本当にすごい。
現代の陰陽師みたいだと思った。料理哲学者か。

本の中にハンナ・アーレントの話が出てきた
彼女は年に一度、お手伝いさんと2人でチェリーパイを作ってみんなをもてなした。
という記述が出てきた。
自らの手を使って料理をしていたんだ。
すごーくよくわかる。

また、日本の料理をだめにしたのはレシピであると。
フランス料理は味見をしまくるが、
日本の家庭料理は味見をほとんどしない。
軽量スプーンなんて使わなくていいと。

ずぼらな私にぴったりというかそのまま。

お節の煮物もほとんど、気分。
みりんは使わなくてもいいとかも。
だいたい、砂糖は使わないし、みりんもほとんど家にない。

魚介を煮た出汁でお雑煮のおつゆを作ったのも許されるかな?

コウケンテツさんも子供が生まれるまでは、
手料理が一番なんて言ってたが、自分が子育てするようになって「どの口が言うねん。」と
思うようになったって。

そう、適当に土井氏曰く「ええ加減」でいいと。

しょう油や塩加減は「ええ加減」
これでいけば家で調理するのはお湯をちょっと沸かすくらいに簡単になるはず。
いつもハレの料理を作らなければと思うからしんどくなる。

やっぱり、私の手抜き料理が認められたようでうれしいです。

家で食べるのが一番。
その時に食べたい料理を食べるのが一番。

家庭料理や民藝というのも深くうなずける。