きょうは午後から、秋田ゾンタクラブ主催の健康セミナーに出かけてきました。
実は、きょうの講師は菅原美紗さんで、さきがけ新聞で出している”郷”に載っていた方で。国境なき医師団で活動をされた、秋田出身の人です。
私が行く医院の先生の娘さんでもあり、ぜひお話を聞きたいなあ・・と思っていたのでとてもラッキーでした。お母様とよく似た方でした。
お話は、スーダンの難民キャンプでのことをスライドやビデオで紹介しなからでした。
私はアフリカの政治的状況は詳しくはわからないのですが、差別や部族間の争いや、政府の弾圧などで、300万人近い人々が難民生活を送っているそうです。
菅原さんは60床の病院と外来患者さんを看ているところにいたそうです。そこでの様々な経験を伝えてくださいましたが、その考え方心のひろさ、偏見のなさ・・。実にスマートな方でした。
女性外来もある、その病院で、女性や子どもたちは、紛争の犠牲者になっています。一番多いのは栄養失調だそうで、子どもの手首の細さを図るスケールが、きょうの講座で配られた「国境なき医師団」の資料の中に閉じこんでありました。
女性の性被害や、伝統医療の被害者のことなどを聞いていて、紛争ではなく、もっともっと教育にお金がかけられたなら・・と思わずにはいられませんでした。
日本人だけれど、同時に地球人でもある・・と言い切る、菅原美紗さんは、秋田の希望、いや、地球の希望かもしれません。このような若い人たちが、思う存分活動できるようになるといいなあと思いますが、日本では、医師の休暇制度など、制度的にもまだ不十分な点も多くあるようでした。