従軍慰安婦、この慰安婦という言い方も、誰の側に立っているかに思い至ったとき、使いたくないことばとなりました。英語で言う、性奴隷のほうがぴったりでしょう。
アメリカの下院で、日本政府に対して明確に歴史的責任を認め、日本の首相が公式に謝罪するよう求める決議案を可決したと、昨日の新聞にありました。今月15日には、日本の自民・民主の国会議員とジャーナリストらが、日本政府の関与を否定する広告文をワシントンポストに掲載したことが、刺激になったのでしょうか。(恥の上塗りだったとわたしは思いますが)
アメリカからそんなことを指摘されなければ、自国の歴史もまともに認めることができないのかと情けなくなりますが、それでも人権意識の薄い日本に対して、警告を発してくれることは賛成したいと思います。
戦前日本にあった公娼制度も、貧しい人々の口減らしや、借金のためなどの人身売買であったことを、よもや政治家は知らないはずがないと思うのですが、そういうことも自ら望んだことだと、言い切ることのできる神経の持ち主が、あんな意見広告をだすのでしょう。その女性が、自分の妻や、姉や妹だったら・・などという想像力さえ、なくしているのでしょう。
私は、以前、戦地に行って、女性を買わなかった男性の本を読んだことがあります。どんなときでも、人間として誇りを失わないように、懸命に生きる人もいれば、傷ついた心に平気で潮をぬる人もいる、そしてそれが政治家と呼ばれる人々の中にもいるということに、強い憤りを感じています。
きのう、26日は夫の誕生日でしたが、夕方一緒にオーバビーさんのお話会に出かけたので、パーティーはきょうの夜となりました。ケーキを買いに行った近所のスーパーで、「ケーキに、なんとお名前をいれますか?」と聞かれたので「RON と入れて下さい」とお願いしたら、「キャンドルは何本でしょう?犬ですか?」と言われてしまいました。たしかここで、昨年も、ケーキを買ったとき、犬ですか?ときかれたっけ。夫ですと答えましたが、それにしても、外国人という発想はなくて、犬とは・・。犬にデコレーションのバースディケーキを買う人がいるんだろうなあ・・と、なんだか、複雑でした。
きょう、おじゃましたところで、「戦争中毒」の本の話がでました。我が家は英語と日本語の「戦争中毒」を持っていますが、この本を読むと、アメリカは戦争をしないではいられない国なんだということがわかります。戦争の火種だって自分達でちゃんと作って、始めるんです。もっともらしい理由をつけて・・。そして決まってそれは、「相手がわるい・・」なんです。DVおとこの言い分とそっくりです。
女性問題を研究していくと、日本とアメリカの関係も見えてきます。DVや、共依存や、アディクション・・、あ~あ、まさに個人的なことは社会的なこととはこういうことですね。
アメリカ人の夫と、誕生日を祝って、20年になります。私たち夫婦の関係性は??わたしは自律している・・かな?
従軍性奴隷のことも書きたいと思いましたが、明日にします。